大学生の友人とまえに話しをしていたら「Terence KOH」という作家の名前が出てきた。テレンス・コー。どこかで聞いたことがある。ああ、いつだったかの美術手帳に書いてありましたよね、その作家。
アートフェアーでも人気が高まり、今年ホイットニーでの個展もやる(やった?orやっている?)みたいです。
ということで、その「Terence KOH」をネットでチェックしてみました。
光などの演出や、オカルト的なものを作品化している作家だと書いてあったような気がするけれど、ああほんとだ。ロックバンドみたいなこともやっているみたいですね。
彼の作品を見るとほとんどが真っ白か真っ黒。

Untitled (Vitrines 1 - 10), 2006 (detail)
これは、ギリシャ彫刻から、鉄腕アトムや、マリアとか、ウサギとか犬とか、そういったまったく時代や歴史が無関係なものがすべて石膏像にされることによりひとつのイメージに統一される。それをガラスケースに入れればますます西洋的な博物館的なイメージへと落とし込まれる。その石膏像にさらに手を加えることによって(カビなどが付着しているらしいです)また違ったイメージが生まれるということでしょうか。

THE VOYAGE OF LADY MIDNIGHT SNOWDROPS THROUGH DOUBLE STAR DEATH (THE BLACK SKIN THAT IS ME AND ME), 2005
テレンスコーは、中国生まれでニューヨーク在住の作家みたいです。いやぁ〜、ヴィジュアル系ですね。
ああ、色ある作品がありました。

Untitled (Man/Animal), 2006 (man detail)
これは、マシューバーニー以後の作家と言うことかな。この作品は露骨にマシューだね。当然ロバート・ロンゴの再評価も出てきているんでしょうね。