「hayward, whitechapel, and tate modern」
美術
A RETROSPECRIVE : Dan Flavin : HAYWARD GALLERY
先週、Dan Flavinの展示を見てきた。この展示、かなり点数もあって見応えのあるものだった。
HPにもかなり作品がのっているのでここで全部を取り上げはしないが、私の印象としては、光と色、光と色、光と色、、、、影がない。見ているとどんどん目がおかしくなっていくような気がした。写真よりもずっとハレーションがあるし、蛍光灯の裏に蛍光灯仕組んでいて壁に落とされる色のグラデーションがとても美しい。
HPの表紙にもなっている蛍光灯の壁の作品は単純だけれども、やっぱりいいなぁと思った。昨年、Barbicanでやっていた展示も色彩をテーマにしたものだったのを思い出した。(その展示はグループショウだったけれど)
それにしてもちょっと目のつかれる展示だった。
http://www.hayward.org.uk/
Ugo Rondinone & David Adjaye : WHITE CHAPEL
こちらの展示は一階にUgo Rondinoneの作品が、二階にDavid Adjayeが展示されていた。一階の展示室には黒い柱のようなものがいっぱいに作られていた。その柱の根元にはかわいらしいイラストで日常を描いたものがある。歌舞伎などで使われる紙雪の降る装置が一点。壁には12個の粘度で作られているマスク。これらは人の顔と動物の顔が混じって作られているようだ。その間には古い木の板に詩が書いてある。ごちゃごちゃしているようで、意外にすっきり見れてしまったきがする。
その奥には音のインスタレーションの部屋。壁にはゴッホの靴を思い出させるような大きいブーツがぶら下がっている。四方八方の壁から声が聞こえる。「だからなんだっていうんだい?」「なんだっていいさ」「そんなの意味ないよ」「君の問題を聞かせてみなよ」「いやだわ」「あなたのことを聞かせてよ」なんていう会話が永遠と続く。何が問題なのかは全く出てこないで、ずっとこの調子。これは結構面白かった。
2階の展示は建築の展示だった。模型とか写真とか、、、。去年のベネティアビエンナーレでオラファー・エイリアソンの展示室を手がけていたのがこの人。それは実際見たけれど、とてもきれいだったのを覚えている。(残念ながらオラファーは見られなかったんだけど)
http://www.whitechapel.org/
Catherine Sullivan : Level 2 Gallery TATE MODERN
ふらっとテートモダンに行ってみたら、一階のギャラリーでこんな展示がやっていた。映像の展示が二つ。一つは楕円形に映し出されたスクリーンに、海辺の家、緑のある庭、白いツナギを来た男が数名とナポレオンのような格好をした男が一人。台詞はなく、カラーだけれど、一人を追うようにカメラが動き、滑らかに次の人物へ移っていき、長まわしで撮られたもの。内容は残念ながらよくわからなかった。
奥の部屋に、5つのスクリーンに映し出されていたものは、数名の女優と男優がそれぞれの演技をしている映像。何の役なのか、何の話かわからなかったけれど、全員が別々のシーン、動き、台詞を言っているのでぐちゃぐちゃ。そのなかで妙なリズムと展開が生まれてくる。見ていて結構面白かった。まるでそれぞれの役の人生が交差しているような感じがした。作り話の中で演技をしているのだけれど、それがふと現実ともかぶさってくるような感じも少し受けた。
http://www.tate.org.uk/modern/exhibitions/sullivan/default.shtm