COLORS OF SOUL
「色の魂」とでも訳して下さい。
「だったら魂の色だろ!?」とか言われそうですが、、、文字にした時のイメージというか自然としっくりきたのでその並びにしました。 そんな和製英語結構ありますが、、、
当店の最近のキャッチコピーとでもいいましょうか、、、気に入って使っております。
当店の仕事内容は色を塗る事。
当然「魂」込めて塗っております。
そして色にも当然魂が入ります。
今日はそんな
色のお話。
長くなりますよ
先日納品させて頂いたBADLANDさんよりオーダー頂きましたハーレーのワンオフリアフェンダー。
これをハーレー純正カラーにペイントするという内容。
みなさんご存じの車の板金塗装屋さん。
キズを直して色を作る時、車の場合は配合表があります。
その配合表に基づいて塗料を調合して色を作るのです。
車の量販店に売っているような「○○用」みたいな出来合いの塗料なんかは使いません。
そんな車用の塗料の原色といえば赤だけで10種類位、青だけで10種類位、、、など各色かなりの種類があります。
しかしそこは配合表があるので使っている原色が何かは分かります。

しかし…しかし、です、、、世の中そんなに甘くない!
表の通りに配合しても同じ色はでません。
この仕事に携わってない方には分からない範囲の違いかもしれませんがプロからみたら一目瞭然!
そこからは各色を使い微調整しながらなるべく近いところまでもっていきます。
しかしながら色というのは奥が深いので100%合わせる事は出来ません。
後は薄めるシンナーの選定、スプレーガンの動かし方などでも色の出方が変わりますので「そこ」で最終調整をします。
当然逆のパターンもあるのでいくら同じ色を塗ったとしてもシンナーの選定、スプレーガンの動かし方などでまったく違う色になってしまう場合もあります。
……とまぁ車の板金塗装での色合わせがかなり難しい説明をしたところでバイクの色のお話。
バイクの純正色には配合表というものが存在しません。
ではどうやって色合わせをしていくかというとまず使っていそうな原色を割り出します。
割り出すと言っても100色近い原色から使われていそうな物を探しだすのはやはり経験しかありません。
「この原色はこの色と混ぜると黄色味が出る」などそういった特性も視野に入れて作業しなくてはいけません。
「これかな〜」と思える原色で色合わせを始めても原色が違えば絶対に色は合いません。
そこは何度も何度も考えられる色を試します。
当然かなりの塗料が無駄になります。
そしてパール、キャンディーともなると気の遠くなるほどの時間をかけないとなかなか思い通りの結果は出ません。
今回オーダー頂いた色は結果的にキャンディーで仕上げてその上から角度によってオレンジ〜グリーンに変化する偏光パールが使われていました。
そしてその偏光パール、、、なんと200ccで¥70.000もするシロモノでした!!

この高額な白い粉はシャブか!!!って話ですよね

そしてそのシャブ、、、ではなく偏光パールを使って仕上がった作品がこちら
難易度300%の色合わせでしたが出来る事はすべてやった!!って感じです。
という事でワタクシはこれからも色に魂を込め続けます!!

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