今日の新聞を見ていると京都府からの国会議員である山井和則氏が国民民主党を除籍になったとの記事がありました。山井氏は前回の選挙で京都府南部の京都6区から立候補し、自民党の安藤裕氏に接戦で敗れました。そして比例復活となりました。比例復活についてはいろんな意見がありますが、私は小選挙区だけなら少数の意見が抹殺されてしまうので、少数の意見も入れるべきだと思いますが、落選したもののその中では相対的に多かった現在の比例復活はベターではないかと思っています。ところが「裏口当選」があります。
私がよくお会いする北神圭朗氏は前回の総選挙で希望の党から立候補し、自民党の田中英之氏に敗れましたが、惜敗率は近畿ブロックでは山井氏の98.4%、馬淵澄夫氏の97.3%に次ぐ85.3%で、前回の希望の党の近畿ブロックの当選者は3人でしたので、山井氏、馬淵氏、北神氏となるのが民主主義だと思うのですが、裏口当選議員がいるわけです。その内の1人の樽床伸二氏は大阪12区の補欠選挙に立候補するために議員辞職をしましたので、馬淵氏が繰り上がりました。
ところが裏口当選議員が京都北部の5区にいます。小池百合子のコネで希望の党から京都5区に立候補した井上一徳は5人中4位で落選、惜敗率も希望の党の小選挙区落選者21人中下から5番目の32.5%だったにも関わらず、裏口当選となりました。当選の際には当時同じ希望の党の所属であった泉健太氏から辞職を勧告されたいわくつきの議員です。現在は中山成彬氏、中山恭子氏と3人だけで「希望の党」に所属しています。
しかし、下には下がいて京都市伏見区や宇治市などの維新から京都3区に立候補した愛媛からの落下傘の森夏枝は5人中4位で落選、惜敗率が26.2%で供託金没収ラインぎりぎりでした。京都3区に維新の府会議員はおらず、市会も伏見区、宇治市、向日市、長岡京市にそれぞれ1人ずつしかいない場所ですからなぜ落下傘したのか理解に苦しみます。
今回の参議院選挙でも山本太郎氏が多くの得票を集めながら落選というのは、裏口当選がいたからで、私は山本太郎氏の政策には共感しませんが、落選がおかしいという有権者の声については理解できます。
ただ、最大の「裏口当選議員」といえば間違いなく共産党の志位和夫でしょう。平成8年の選挙以来、南関東ブロック単独1位の立候補で8回連続20年以上0票で当選の裏口当選議員です。まあ、志位に民主主義を叫んでも無駄でしょうが。

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