五条河原町を下がった高瀬川沿いには昔遊郭だった五条楽園があります。その場所に「弁天湯」という銭湯があったのですが、休業していました。しかし、12月21日〜29日まで最後の営業をして29日限りで廃業となります。正直な所、休業するとそのまま廃業という銭湯が多いので、最後に営業して頂けるのはありがたいことです。
河原町六条に菊浜小学校の跡地を活用した「ひと・まち交流館」がありますが、菊浜学区というと小さい時から治安が悪いというイメージを持っていました。「ひと・まち交流館」の高瀬川を渡った東には廃業寸前の銭湯を湊三次郎さんが経営を受け継いだ「サウナの梅湯」がありますが、梅湯の隣は「会津小鉄会」の事務所ですし、商売する場所としては普通なら最悪の様に感じます。
高瀬川の西の西木屋町通を北へ行くと「弁天湯」の看板が見えてきました。西木屋町通側は裏で建物の間の通路を歩くと途中ボイラーなどがありました。表に出ると「ゆ」ではなく「ふろや」と書かれた暖簾でした。男湯が左なので左側のドアを開けると左右に靴のロッカーがあり、すぐ目の前は襖風の引戸でした。そこには「閉店のお知らせ」とあり、
いつもご愛浴頂きありがとうございます
設備老朽化の為のれんを下す事に決めました。
12月29(土)で閉店させて頂きます。
なお12月21日(金)〜12月29日(土)まで
最後の営業をさせて頂きます(水・日定休)
老朽化の為、営業中に不具合があるかもしれませんがお許し下さい。
長い間、ありがとうございました。 店主
引戸を開けると番台ですが、おかみさんは番台に座っておらず、女湯側にいました。最近行った銭湯は幅の広い銭湯が多い感じですが、ここは非常に幅が狭くコンパクトな感じです。ロッカーが3段×6列ありますが、京都の銭湯ですので左側に黄色のプラスチック籠が置かれていますから、そこに荷物や衣類を入れてロッカーにしまいます。
女湯との仕切り側にはボディソープやリンスインシャンプーが置かれており、無料で使うことが出来ます。
老朽化と書かれていましたが、浴室はきれいです。洗い場は左に9か所、右手前に2か所です。浴槽は右側に手前から浅湯でジェットが2か所、深湯、電気風呂です。左手前にはマイクロ泡の浴槽がありました。奥は左側が水風呂、右側がサウナですが、座るには座高が高いように感じました。
脱衣場にはテレビはなく、昭和の歌謡曲が流れていました。カラオケが嫌いな私でもわかる「恋のバカンス」、「コーヒーショップで」、「飛んでイスタンブール」、「愛人」などが流れてきたのですが、風呂から上がった時に流れてきたのは、今年亡くなられた西城秀樹の「ブルースカイブルー」。この曲ですが、昭和60年、私が大学生の時に筑波で開催された「つくば科学万博」に何度も行ったのですが、最終日の夜、会場には「蛍の光」とこの「ブルースカイブルー」が交互に流れていたのを思い出しました。
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