今日は昨日は本町の愛日会館での「日本を元気にする古事記のこころ講座」に行ってきました。講師の小野善一郎先生にお会いするのは6日の「古事記のこころ小野先生と神道の心を伝える小坂先生のコラボ講演会」、11日の「第10回 古事記のこころ勉強会 in横浜」に続いて今月3回目になります。
今回は8回シリーズの最終回で、テキストの「日本を元気にする古事記の「こころ」」の第15回「葦原中国の平定と国譲り」、第16回「天孫の誕生と天孫降臨」でした。
高天原の天照大御神(アマテラス)は、葦原中国を天忍穂耳命(アメノオシホミミ)に治めさせようとしますが、葦原中国が騒がしいのでアメノオシホミミは高天原に帰ります。シラス国らしく八百万の神が相談した結果、天穂日命(アメノホヒ)を遣わすことにします。ところがアメノホヒはオオクニヌシに媚びついて3年経っても帰ってきませんでした。そこで相談の上今度は天若日子(アメノワカヒコ)を遣わしたのですが、オオクニヌシの娘である下照比売(シタテルヒメ)と結婚し、自分のものにしようとする野望を持って8年経っても帰ってきませんでした。ちなみにアメノワカヒコだけが「神」や「命」の文字が無いのですが、そういった神様であったということがうかがえます。そこで雉の鳴女(ナキメ)を遣わしてアメノワカヒコに戻らない理由を聞こうとしますが、アメノワカヒコは矢で雉を殺してしまいました。その矢は高天原の高御産巣日神(タカミムスビ)のところまで飛んでいきます。タカミムスビはアメノワカヒコに渡した矢であることがわかると、もしこれが謀反のための穢れた矢であるなら禍を受けよと突き返すとアメノワカヒコの胸に当たって死んでしまいます。アメノワカヒコの父親や妻子が高天原から降ってきてシタテルヒメと共に喪屋(遺体を安置する仮屋)を作って八日八夜死者を弔いました。これだけ長く行うのは甦るかもしれないということから行っていたようです、そこへシタテルヒメの兄である阿遅志貴高日子根神(アヂシキタカヒコネ)がやって来た時に、アメノワカヒコに似ていたためにアメノワカヒコの父親や妻子にアメノワカヒコが生きていたと勘違いされ、アメノワカヒコは激怒して喪屋を蹴飛ばしました。これは死に対して非常な穢れとしていたことが読み取れます。ちなみに蹴飛ばした喪屋は今の岐阜県まで飛んで行ったそうですが、今の美濃市と垂井町の2つの説があるそうです。今度は天尾羽張神(アメノオハバリ)の子である建御雷神(タケミカヅチ)がオオクニヌシに遣わされます。タケミカヅチは十拳剣の先にあぐらをかくといった「マネしないで下さい」のテロップが出そうなことをしていますが、これは私心が全くないということを示しています。オオクニヌシは本来アマテラスの御心と一体になって治める「シラス」の心で平定しましたが、いつの間にか自分の所有物のような「ウシハク」の傲慢な心になってしまっていました。オオクニヌシの子の一柱である事代主神(コトシロヌシ)は天つ神が治めることを了承しますが、もう一柱の建御名方神(タケミナカタ)はタケミカヅチに力比べを持ちかけて最後は諏訪湖に逃げていきますが、タケミカヅチの御手を握ると氷柱に変化し、剣の剣に変化したことはタケミカヅチが素直で清らかであり、だからこそ強いことを表しています。また、アメノホヒはオオクニヌシに媚びついて3年経っても帰ってこなかったと書きましたが、実際は媚びついていたのではなく、オオクニヌシの心を和らげていた、だからこそアメノワカヒコのように矢が刺さって亡くなることは無かったとのことでした。
葦原中国が平定され、アマテラスは子である天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)に治めようとさせますが、アメノオシホミミは子供の日子番能邇邇芸命(ニニギ)を降臨させるのが良いと答え、アマテラスの孫に当たるニニギがアマテラスの代わりとなって治めることになります。降臨する際先導したのは猿田毘古神(サルタヒコ)ですが、ニニギを高千穂まで送り届けた後、伊勢に戻り天宇受賣命(アメノウズメ)と共に猿田彦神社に祀られています。降臨の際、八尺の勾玉、鏡、草薙の剣のいわゆる三種の神器を持って行きますが、これはアマテラスの御心であり、125代続く天皇陛下もこの三種の神器を持っていることによってアマテラスから続く正統性を担保することになります。
私にとってこの辺りからはまだまだ読み聞きしたことが少なかったので、難しく感じましたが初めて聞くような内容も多く有意義でした。
それから毎回抽選会があって、今回は主催者の南野さんから国譲りに因んで島根県にある美保神社の「福寿箸」が1人に当たるものでしたが、私が当たりました。今回、会場に入ってすぐに応募用紙に名前を書いて投入しおそらく最初に投函したと思うのですが、それが良かったのでしょうか?美保神社は3月の松江でのハンナリーズの試合を見に行った時に体育館前の道路案内標識に美保神社とあって行きたかったのですが、数十kmあって歩いて行ける距離ではなかったので諦めました。今度お礼参りも兼ねて行きたいと思います。
それから懇親会では、最近古事記関連の懇親会に限らず、古事記や神道のことを少しでもわかってもらいたいために「八百万の神カード」を持ち歩くようにしているのですが、一昨日の日記で書いた「八百万の神カード」のイラストをパクったと思われる本も持って行きました。改めてパクリと言う点ではおそらく「クロ」ですし、「八百万の神カード」の製作者サイドとしてはこの本の差し止めや損害賠償の請求は可能だと思います。ただ、このような解決方法は「シラス」ではなく「ウシハク」ではないかと思います。そこで思い出したのは青色ダイオードを発明し、ノーベル賞ももらった某氏は貢献度からすれば何十億ものお金をもらうことはふさわしいと感じますが、日本人の「シラス」の心をなんとなく持っている私としてはスッキリしない気分になります。そこは某氏は自分のことしか考えない昭和20年代生まれのダメ世代なのでしょうか?そういえば、プロ野球でも昔の王や長嶋はスーパースターであったにもかかわらず今から考えるとさほど年俸をもらっていませんでした。お金の問題になったのはやはりダメ世代の落合からでしょうね。個人的には自分さえ良ければ良いというダメ世代の考え方には同意できないところがあります。
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