昨日の日記で書いたように、「OPEN EAT THINK」で「年齢や卒業後に関係なく就職できる社会を作りたい」について発表しようと思っているので、ネットでネタを探していたのですが、「中高年の転職に見る「サラリーマンは自己表現ができない」の悲劇」という書き込みを見て怒りが爆発しました。
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=19784
内容は大企業で部長とか課長でがっつりやっていた40〜50代が、早期退職や役職定年制で会社を辞める。ところが1年かけて再就職活動しても200社回って全部断られる。それに対して、使い捨ての飛び込み営業とか催眠商法会社とか、コンビニのレジ、警備員しかないというものでした。
私は、「ヘイトスピーチ」という言葉は基本的に使うべきではないと考えています。というのは、ヘイトスピーチの定義が曖昧ですし、定義しようとするとそこに利権や思惑が出てくるのと、マスコミのNGワードで見られるように定義されなかったものは明らかにヘイトでもヘイトで無いと誤魔化されるからです。
しかし、これがヘイトで無ければ、何がヘイトなのか、そしてヘイトで無い理由を教えて欲しいと感じました。永江一石という者が言うには彼らのミスは「退職してから再就職先を探してる」と言っているのですが、そういう社会になっているのが問題とは感じないのでしょうか?私は希望退職で退職しましたが、その大きな理由は母の介護が必要になっていたからです。ですから、それが落ち着いてから再就職を考えていました。母は退職11日前に亡くなりましたが。
そして永江の問題点は、そういう「退職してから再就職先を探してる者に対して、警備員等しかない」という、警備員等をしている人に対する侮辱行為を平気でしていることです。警備員などをまさしく昔の穢多のような身分と考えて、退職者をその身分に陥れようと考えている書き方です。
この書き込みを見て思い出したのは、15年ほど前に、京都名鉄タクシーの運転手が強盗殺人を働き、被害者の家族から民事訴訟が起こったのですが、その際、京都地裁の裁判官だった山本和人が「タクシー乗務員の中には雲助まがいの者やかけ事等で借財を抱えた者がまま見受けられる」と判決文の中に書いたことです。結局、山本は京都地裁の所長による注意処分になったのですが、タクシー運転手を侮辱する言動について弾劾裁判が開かれないのか不満に感じたものです。京都地裁の裁判官では昔、なりすまし電話で弾劾裁判になって罷免された者がいたのですが、内容的に考えてもこちらの方が人権的にも重大だと感じました。こういう大甘の対応も影響しているように感じます。
永江は、「ITコンサルタント」ということですが、本当にコンサルタントかと思いました。月曜日の日記で、「士業はクライアントに明るい未来を提供すること」と書きましたが、コンサルタントでも同じはずです。退職してから再就職先を探しているような不幸な人に対してどのようにするのかがコンサルタントの仕事で、それはITでも同じはずです。企業のコンサルであれば、負け組に対しては社会から退場させるのも選択肢の一つですが、人はたとえ負け組であったも社会から退場させるわけにはいきません。
永江は士業の資格は持っていないようなので「自称コンサルタント」ですが、こういった者が月曜日の日記で書いたコンサルタントが「最も胡散臭い職業」に寄与しているのでしょうね。
そして、これに対するネットでの反応ですが、ヘイトスピーチといった批判は皆無でした。一般の人も人権に対する認識が麻痺しているように感じます。
そして、永江の経歴を見てみると興味深い経歴があったのですが、それは次回に。
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