9月1日に実施された第16回品質管理検定(QC検定)の合格発表があり、統計データが公表されていたのでチェックしました。
申込者数は51,687人、受験者数は45,843人で過去最高です。前にも言ったことがありのですが、検定試験では回を重ねると申込者数が頭打ちになり、減少に向かうものも多い中、16回でも増えているのは珍しいです。
しかし、合格者は24,321人と前回より3千人以上減少しました。
原因として、1〜4級では申込者の半分以上を占める3級の合格率が51.15%、これまでの最低が13回の63.16%でしたから10%以上低いです。この合格率なら、多少の合格最低点について多少の調整をした方が良かったのではないかと思います。
さらに、2級も37.22%で過去最低、1級は6.89%で超難関になってしまいました。1級もこれまでの最低が10回の12.02%ですから調整をしてもよかったのではと思います。
今回、準1級の制度が創設されました。準1級はマークシートである手法分野、実践分野のそれぞれが50%以上で総合得点が70%以上であって、記述式である論述が50%未満だった人に与えられるものです。要するに、マークシートで基準に達しなかった人は論述採点前に不合格で、マークシートを合格した人に対して論述の採点があって、50%以上なら1級、50%未満なら準1級です。
ちなみに、私が1級を受験した頃は、手法、実践、論述それぞれが50%以上で合計が70%以上でした。マークシートの自己採点では70%にわずかに届かなかったので今の採点基準では不合格でしょう。
今回、準1級を認定された人は145人、12.6%で1級と合わせても2割に届かないということで1級は難関試験になってしまいました。
この試験が、毎回受験者数を増やしている要因として、団体受験が多いということです。今回団体受験の数は1,000社を超えました。また、学生向けと言われている4級の受験者数が伸びないということは、「会社から半強制的に受けさせられている人」が多いように感じます。
半強制的に受けさせられている人が多いことから、自主的に受験する人の割合は小さく、そのためにユーキャンは受験者数が増えていてもQC検定の講座を開かないと言っていたのですが、調べてみるとLECがQC検定2級の通信講座を始めたようです。2級であれば一定の高度な品質手法等の知識は評価されると思いますが、受験者は3級の半分以下ですからどうなるでしょうか?
ブログランキングに登録しました。下記のクリックをお願いします。
人気blogランキングへ

0