以前にも紹介したことがありますが、フジサンケイビジネスアイの第3木曜に連載されている企画です。本日は「世の中に広がる年金の間違いとは」と題してでした。
今、年金制度を社会保険方式にするか税方式にするかの議論がありますが、ここでは未納者が増えても年金制度は破綻しないという論理で書かれています。
まず、今の年金制度は世代間扶養の仕送り方式であるというのは知っている人も多いでしょうが、未納者の保険料は年金積立金で賄っておけばよい、未納者には将来年金は払わなくて良いからということです。
税方式を支持している人に、税方式に移行するに当たって今までの保険料は清算すればよいと言っていた人を見たのですが、明らかに今の世代間扶養という年金制度を誤解しています。
それからここで初めて知ったのですが、全額税方式の基礎年金を導入しているのはカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの3国のみで、途中から税方式に移行した国は無いとのことでした。
確かに今の制度には問題があり、将来もらえる年金額もそれだけで生活するには難しい額になるかもしれません。しかし、消費税については老人からも徴収することになります。素人考えかもしれませんが、5%消費税を上げたとして手取りで年500万の人から取れるのは一切貯金をしなかったとしても年25万円、月額2万強です。今の国民年金の保険料は国庫負担を入れればこれ以上ですし、税率10%では無理のような気がするのですが。
また、自己責任で払わないという人はともかく、年金破綻という情報に惑わされて払わなくて無年金者になったという人が出てこないようにすべきだと思います。私は無年金で生活保護を受けている人を知っています。生活保護の場合、額だけ見て生活保護の方が金額が多いと言われている人もいますが、ハッキリ言って生活保護を受けている人は自由に使えるお金はありません。生活保護は最低限度の生活の保障ですから当然ですが。その点、年金は小額であっても自由に使えるお金であることをPRすべきでしょう。
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