甥の結婚披露の食事会があった。結婚式は近親者だけで既にハワイで済ませていたため、二人の希望は式に参加できなかった人達が集まって食事をしながら祝福をして貰おうというものだった。
ところが一人息子のために、どうしても親があれこれ気を使い、結局は「披露宴」みたいなことになった。
参列者を見渡して、私達夫婦がほぼ年長組で、先輩はわずか三人だけ。確実に世代交代が進んでいることを実感した。
若い人達の主導で進行し、和気藹々とした雰囲気の中で、爽やかで楽しく素晴らしい披露宴だった。
結婚披露宴に付物の、二人の成長の歩みを、フラツシュ写真で流す趣向も演出が優れ、ついつい涙腺が緩んだ。
此の手の会に参列するのは、まんざら嫌いでもない。ただ若い時分から人前で話すのが大の苦手であるが故に、いつスピーチが回って来るかと気掛かりで、終始落ち着かない。
今日の場合は自分がすべきところを、リタイアの身を口実にして倅(三男)に押し付けた。急遽の振当てにも拘らず、奇をてらうこともなく、リラックスして、ちゃんとオチも入れて簡潔にしゃべる。
他の若い方も皆さんスピーチが上手い。いきなりマイクがきても決して物怖じすることなくアドリブつきで、しかも自分の言葉で見事にやってのけるのには感心する。学校教育や職場で鍛えられた賜物なのだろうか。
余興などもプロ顔負けだ。小学4年の孫娘は習い始めて2年にも満たないフルートを、先生のピアノ伴奏テープをバックに演奏し、錦上に花を添えた。曲目は「イッツ・ア・スモールワールド♪」。

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