昨日のこと、二男の「子どもの頃、よく寅さん(の映画)に連れて行って貰ったが、何処の映画館じゃったかな〜?」との一言が、
私の心の寅さんの記憶を呼び起してくれた。
若い頃から映画「男はつらいよ シリーズ」(1969年〜1995年まで全48作)の大ファンで、1980年(昭和55年)公開の第25作目あたりからは、お盆と正月の年二回の封切を心待ちにし、まず欠かしたことがなかった。しかも、3人の倅たちが小学生の頃は家族総動員して繰り出したものだ。
劇中の光男は我が長男と同い年なことに加え、光男を演じた吉岡秀隆さんと風貌がそっくりなので、寅さん一家と共に歩んできたような特別な思い入れを感じる。
いささか無作法で気が引けるが、この映画鑑賞に際しては付き物の話がある。映画館近くの“肉屋のコロッケ”と映画館隣接のスーパーで求めたおやつをお供にしたもので、二男はそんなつまらぬことまでも覚えていた。
この映画は主演の渥美清さんの死去に伴い、第49作および本来の最終作となるはずだった第50作が未撮影になった。過ぎ去ってみれば早いもので、その寅さんが亡くなってもう14年にもなり、折りしも今年の干支は寅である。

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