「Patty Loveless パティ・ラヴレス」
本日の1枚:OPQR
Patty Loveless パティ・ラヴレス 「
Mountain Soul II
」(2009)
Patty Loveless パティ・ラヴレスはカントリー界を代表する女性シンガーのひとりとして、80年代後半から90年代を中心に多くのヒット曲を放ってきました。
ポップ化の進むカントリー界において、その歴史を紐解くかのように、近年はブルーグラスやカヴァーなどに取り組み、素敵な作品を届けてくれています。
そんな彼女ですが、前作のカヴァー・アルバムから1年というハイ・ペースで、新作となるブルーグラス・アルバムをリリースしました。
「
Mountain Soul
」(2001)の2作目となります。
Billboardの"Top Country Albums"で19位、"The Billboard 200"で91位、そして"Top Bluegrass Albums"では初の1位を記録しています。
前半はブルーグラスというより、そのルーツであるマウンテン・ミュージックの趣が色濃く、やや落ち着いた雰囲気となっています。
中盤の(7)と(8)ではゴスペルをも感じさせるア・カペラとなっており、まるでアルバムの流れを二分するかのような存在となっています。
後半はスピード感ある曲を織り交ぜ、落ち着いた曲とのコントラストが見事です。
そして最後を締めくくる(15)では、オルガンとEmmylou Harris エミルー・ハリスのヴォーカルをバックに荘厳な仕上がりとなっており、ブルーグラスの3作目をも期待させてくれます。
オリジナル、カヴァー、セルフ・カヴァー、トラッドと、幅広い楽曲がセレクトされていますが、彼女は深みがある力強い歌声で表情豊かに歌い上げています。
まさに、マウンテン・ソウルを感じさせてくれるかのようです。
ナッシュヴィルの超一流ミュージシャンたちが集結しており、シンプルながらも重厚なサウンドを作り上げています。
また、Vince Gill ヴィンス・ギル、Rebecca Lynn Howard レベッカ・リン・ハワード、Del McCoury デル・マッカリーなどの豪華ゲスト陣の参加も見逃せません。
カントリー/ブルーグラスとポップ/ロックのクロスオヴァーが当たり前のようになっている昨今において、カントリー/ブルーグラスのルーツを見つめ直した好作品に仕上がっています。
約25年ものキャリアを誇るヴェテランの彼女だからこそ、表現できた世界ではないでしょうか。
Patty Loveless パティ・ラヴレスの情報は・・・
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Saguaro Road Records
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CMT
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CDs:
Patty Loveless パティ・ラヴレスの上記作品をアップしました。
最近の「本日の1枚」
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2009.10.07:Mark Wills マーク・ウィルス 「2nd Time Around」(2009)
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2009.09.23:Tanya Tucker タニヤ・タッカー 「My Turn」(2009)
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2009.09.21:Brad Paisley ブラッド・ペイズリー 「American Saturday Night」(2009)
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2009.09.16:Willie Nelson ウィリー・ネルソン 「Lost Highway」(2009)
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2009.09.10:Jason Aldean ジェイソン・アルディーン 「Wide Open」(2009)

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