Jewel ジュエル 「
Perfectly Clear」(2008)
ポップ・フィールドで大成功をおさめているシンガー・ソングライターJewel ジュエルですが、2年1ヶ月ぶり6作目(クリスマス・アルバムは除く)のオリジナル・アルバムをリリースしました。
これまで、ベテランのMerle Haggard マール・ハガードやアメリカン・アイドル出身のJason Michael Carroll ジェイソン・マイケル・キャロルとのデュエット、3rdアルバム「
This Way」(2001)のナッシュビルでのレコーディング(Dann Huff ダン・ホフによるプロデュース)など、彼女はカントリーとは接点がありました。今回、本格的にカントリー・フィールドへと進出し、レコード会社をUniversal Music傘下のナッシュビルにある
The Valory Music Co.(
Big Machine Recordsの姉妹レーベル)へ移籍してのリリースとなります。
この作品は、BillboardのTop Country Albumsで1位、The Billboard 200で8位と、カントリー・フィールドでも好意的に受け入れられました。
本人とJohn Rich ジョン・リッチ(Big & Rich ビッグ & リッチ)のプロデュースで、これまでの彼女の音楽性を尊重しつつも1stシングル「Stronger Woman」(1)に代表されるようにカントリー・ポップを中心に仕上げています。
そして、この作品で顕著なのは彼女のシンガーとしての成熟ぶりで、曲ごとは当然ですが同じ曲の中でも様々な表情をみせるのは驚きです。言い換えれば、彼女のヴォーカルはカントリーがとても似合っているのかもしれません。特に、ナッシュビル・サウンド風の「Anyone But You」(5)での歌いっぷりは秀逸で、またナッシュビルの偉大なる先人達に敬意を表しているかのようで、彼女のカントリーへの思いが本物であることがひしひしと感じとれます。
”カントリー”という言葉に食わず嫌いにならないで聴いてほしい、とても素晴らしい仕上がりです。彼女の代表作になるのは間違いないですが、近年のカントリーにおいても名作になる作品と言えるでしょう。
Jewelの情報は・・・
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Official Site
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The Valory Music Co.
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MySpace.com
Brad Paisley ブラッド・ペイズリーのツアーへの参加、John Rich ジョン・リッチとともにオーディション番組"Nashville Star"への審査員としての出演など、カントリー・フィールドでの活動を積極的にこなしています。
詳細は不明ですが、来年の2009年にはアコースティック・アルバムのリリースがアナウンスされています。気が早いかもしれませんが、どんな仕上がりか今から楽しみです。
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New Country Site更新情報
CDs:
Jewelの上記作品をアップしました。

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