2010/7/3
武士の家計簿 BOOK
江戸時代は面白いです。
徳川300年の間、特に大きな戦争に巻き込まれことなく過ごしてこれたというのは、ものすごーく偉大なことなのですよ。その間、築いてきた生活というのは、人間の知恵の結晶のような部分があるのではないかと・・・つねづね感じてました。
明治維新でそのあたりがぐちゃぐちゃになってしまったのが非常に残念な具合で(^^;
そーいうわけで、時代劇ではわからない、本当の江戸時代を知ると、興味深い話がたくさんあります。
以前に読んだ「江戸の恋」。なんだか江戸時代あたりの結婚観の方が、ものすごーく割り切っていて・・・離婚率もかなーり高かったとか。
江戸の恋
http://fine.ap.teacup.com/mominoki/915.html
最近は、離婚率高くなってきたとかいう話ですけれど、もともと、人間ってそーいうものなのかも、と。明治・大正・昭和がおかしかったのかもしれない、なんて思ったり。
そして「関所抜け江戸の女たちの冒険」。女の人たちも、生き生きと生活しているのですよ。お金に余裕があれば旅にでちゃいますから。これ、NHKあたりでドラマ化すれば面白いのになぁ。
関所抜け江戸の女たちの冒険
http://fine.ap.teacup.com/mominoki/1108.html
今回読んだのは「武士の家計簿」。これ、実は今度、堺雅人主演で映画化されるのです。新書が映画化されるのか〜ということで図書館から借りてきました。

そろばんと筆の上手さで加賀藩に仕えた猪山家の古文書を元に書かれています。今に例えるなら、経理の超・エキスパート。武士でそろばんが出来る、というのは貴重な人材だったそうです。なぜなら、たいていの武士はそろばんなんてやりませんから(^^;
藩の経理をしているにもかかわらず、猪山家は諸般の事情から破産寸前の家計状態になるのですよ。そこで、資産整理の意味合いもかねてある時から家計簿をつけ始めたそうです。つけ始めたのが、堺雅人が演じることになる猪山直之。これが貴重な歴史資料なのだとか。なぜなら、たいていの武士はそろばんをやらないので家計簿なんてつけませんから(^^;
家計簿から見えてくる性格、生活、いろいろあるのですよ。ちょんまげつけた堺雅人でその有様を想像しながら読むととっても面白いです。月のお小遣い・・・使用人のお小遣いより安いんですよ。使用人の方が、チップとかもらったりして、稼ぎがいいのですよ。子どものお祝いに鯛が買えなくて・・・絵に書いた鯛を飾ったりしているんですよ。子どもの頭、思いっきりそろばんで叩いて、そろばんを壊しちゃったりするのですよ(^^;
息子の成之はまさに幕末を生きることに。父と同じくそろばんで仕えるのですが・・・ひょんなことから大村益次郎の信頼を受け、討幕軍の経理担当になり大活躍することに。明治政府では海軍の経理を任されて・・・東京タワーの下あたりに土地を買って住居を構えたそうで・・・って、一等地だよね〜(~_~)
あまり意識をしてそうなったようには見えないので・・・上手く時流に乗ったとしかいいようがないです。でも、家中の家財道具、着物、はては刀まで手放して資産整理を図り、以後、細かーく家計簿をつけていった・・・というところに、行き当たりばったりではなく、いろいろ考えて時代に対処した姿勢みたいなものを感じますけれどね。
・・・σ(^^)なんて、どんぶり勘定ですからね。家計、破綻していた時もありますし。どう生きるかということと、お金は切り離せない話ですから。読めば読むほど、奥が深い本ですわ。

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徳川300年の間、特に大きな戦争に巻き込まれことなく過ごしてこれたというのは、ものすごーく偉大なことなのですよ。その間、築いてきた生活というのは、人間の知恵の結晶のような部分があるのではないかと・・・つねづね感じてました。
明治維新でそのあたりがぐちゃぐちゃになってしまったのが非常に残念な具合で(^^;
そーいうわけで、時代劇ではわからない、本当の江戸時代を知ると、興味深い話がたくさんあります。
以前に読んだ「江戸の恋」。なんだか江戸時代あたりの結婚観の方が、ものすごーく割り切っていて・・・離婚率もかなーり高かったとか。
江戸の恋
http://fine.ap.teacup.com/mominoki/915.html
最近は、離婚率高くなってきたとかいう話ですけれど、もともと、人間ってそーいうものなのかも、と。明治・大正・昭和がおかしかったのかもしれない、なんて思ったり。
そして「関所抜け江戸の女たちの冒険」。女の人たちも、生き生きと生活しているのですよ。お金に余裕があれば旅にでちゃいますから。これ、NHKあたりでドラマ化すれば面白いのになぁ。
関所抜け江戸の女たちの冒険
http://fine.ap.teacup.com/mominoki/1108.html
今回読んだのは「武士の家計簿」。これ、実は今度、堺雅人主演で映画化されるのです。新書が映画化されるのか〜ということで図書館から借りてきました。

そろばんと筆の上手さで加賀藩に仕えた猪山家の古文書を元に書かれています。今に例えるなら、経理の超・エキスパート。武士でそろばんが出来る、というのは貴重な人材だったそうです。なぜなら、たいていの武士はそろばんなんてやりませんから(^^;
藩の経理をしているにもかかわらず、猪山家は諸般の事情から破産寸前の家計状態になるのですよ。そこで、資産整理の意味合いもかねてある時から家計簿をつけ始めたそうです。つけ始めたのが、堺雅人が演じることになる猪山直之。これが貴重な歴史資料なのだとか。なぜなら、たいていの武士はそろばんをやらないので家計簿なんてつけませんから(^^;
家計簿から見えてくる性格、生活、いろいろあるのですよ。ちょんまげつけた堺雅人でその有様を想像しながら読むととっても面白いです。月のお小遣い・・・使用人のお小遣いより安いんですよ。使用人の方が、チップとかもらったりして、稼ぎがいいのですよ。子どものお祝いに鯛が買えなくて・・・絵に書いた鯛を飾ったりしているんですよ。子どもの頭、思いっきりそろばんで叩いて、そろばんを壊しちゃったりするのですよ(^^;
息子の成之はまさに幕末を生きることに。父と同じくそろばんで仕えるのですが・・・ひょんなことから大村益次郎の信頼を受け、討幕軍の経理担当になり大活躍することに。明治政府では海軍の経理を任されて・・・東京タワーの下あたりに土地を買って住居を構えたそうで・・・って、一等地だよね〜(~_~)
あまり意識をしてそうなったようには見えないので・・・上手く時流に乗ったとしかいいようがないです。でも、家中の家財道具、着物、はては刀まで手放して資産整理を図り、以後、細かーく家計簿をつけていった・・・というところに、行き当たりばったりではなく、いろいろ考えて時代に対処した姿勢みたいなものを感じますけれどね。
・・・σ(^^)なんて、どんぶり勘定ですからね。家計、破綻していた時もありますし。どう生きるかということと、お金は切り離せない話ですから。読めば読むほど、奥が深い本ですわ。

