10月。今月も初っ端から三連休である。日本の南端に台風が
発生していたが6日は晴れるというので遠征を計画した。
場所は山陰本線餘部。いよいよ架け替え工事が本格化した
名所、餘部鉄橋の姿を留めておきたかった。丁度この連休は
エーデルのあまるべロマン号運転もありキャストは揃ってい
た。
金曜の夕方いつものように8864レを見届けて帰宅。大急ぎで
出発準備。しかしバッテリーを充電している余裕が無くて途中
京都駅前に寄ってビックで予備バッテリーを調達。同行する
友人を乗せて一路山陰へ北上。
大阪を0時半に出て下道で餘部に4時半到着。満点の星空の
下不気味に聳える鉄橋のたもとでしばし仮眠。6時過ぎに眠
い目をこすりながら荷物を背負ってお立ち台まで・・・・。夜通し
走りとおしたツケのせいで駅へアプローチする坂が辛い。
餘部鉄橋は2回目なのだが、実はあのお立ち台から撮った事
が無かった。なので今回の目的はそこから撮影が第一条件。
駅のホームに着くと前回13年前に行けなかったお立ち台への
アプローチが伸びていた。
上っていくともう既に先客がまさにお立ち台の上に居たので
台の横で撮ることに。しかしまだ夜明け直後で露出が厳しい。
浜坂発の一番列車がやって来る。
6:27、160D

6:49、はまかぜ2号
ようやく陽が当たり始めるがそこは海沿い山沿い。低い雲が
ちらばってて陰ったりなかなか露出が決め難い。
7:20、161D

7:43、162D

8:25、164D

8:48、163D
やっとまともに撮れる陽射しが出てきたが9時台には1本も通
らないこの区間。観光客も来るが列車が来ないので仕方なく
記念撮影して帰って行く。
約2時間経過。
10:43、168D

10:51、167D
急にお立ち台が人で埋まり始める。やはり次のエーデル撮影
が目当ての人たち。早めに確保した場所のお陰で方向は良
いのだがすぐ手前の木の枝が目障りで50mmか70mmか迷う。
やがてトランシーバ持参のものまで現れ、いよいよエーデル
がトンネルから飛び出てきた。
11:38、9161Dあまるべロマン1号
雑誌には鳥取4連とあったが丹後+S&Rの変則5連だった。
列車が餘部駅を発車するのを見届けお立ち台を後にする。
返しの浜坂発は別の場所で撮るために半島の方へ・・・・。
12:23、9162Dあまるべロマン2号
13年前にも望んだ場所だがやや右の木が目障りなので戻って
波止場から撮る。時々波飛沫が襲ってくる中、大阪発のはま
かぜを迎え撃つ。
12:38、172D

13:07、はまかぜ1号
連休のため餘部臨時停車のはまかぜ。それを追うように臨時
列車は続けてやって来る。
13:18、9163Dあまるべロマン3号
餘部鉄橋を撮ることは何に主体を置くべきか。列車か鉄橋か
はたまた背景か。雄大な姿を撮ろうとすると当然列車は小さ
くなってしまう。
陽が西に傾き出したが陽射しはきつい。国道沿いから入江の
先端まで歩くこと20分。ド逆光の中はまかぜが戻ってくる。
13:43、はまかぜ4号
朝から何本も撮りつづけている。だが殆ど同じ色のキハ47
ばかりでそろそろ飽きが・・・・。ここでようやく望遠を取り
出した。鎧寄りのトンネルの隙間から100mmで撮ってみたが
なんだか微妙。そのすぐ後を鉄橋上200mmで撮るがこれも微
妙な感じ。
14:00、173D
2往復目のあまるべロマンまで約45分。違った場所で撮る
ことにして隣の鎧へ。狙いは浜坂寄りトンネル出口。所謂
トンネルポータルを額縁に見たてた真正面撮影をw。
ただ暗いトンネルにAFが合うはずもなくフォーカスを
マニュアルにしていたため後追いは遅れてしまった。2枚
切るのがやっと。反対側で見届ける友人もしっかりと(爆
鎧通過、9164Dあまるべロマン4号
鎧駅を後にしたがまた餘部へ。よくよく考えたら海側から
ばかりで山側から撮っていなかった。国道から外れた畦道
コスモスの花が風に揺れているのを見つける。これをバック
にはしてみたものの・・・・
15:28、178D
予定では日没まで撮影するつもりだったが、殆ど食べずに
行動していたのでそろそろ限界。浜坂まで出ることに。だが
結局お土産を買いにいっただけw。
そろそろ夕陽になった頃、再び20分掛けて防波堤まで最後の
締めくくりは斜陽に浮かぶ餘部鉄橋。だったのだが通過15分
前に無情にも夕陽は半島の裏側へ・・・・。ギラギラ輝くトレッ
スルどころか山肌にも陽は回らずでOrz。撮影後は釣り人ば
かりの波止場をそそくさと退散。
16:55、179D
こうして早朝から11時間にも及ぶ餘部撮影は終了。久々に
名所を訪れたそれなりの充実感はあったが「出雲」亡き後
ここを通過する華は臨時意外は「はまかぜ」ぐらいなもので
それも最短4連とは寂しいばかり。
そしてあの鉄橋を見下ろすあのお立ち台も今年限りという。
いつものことながらもっと早く行っておくべきだったと後悔。

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