2007/10/24

土方久功の南洋日記  作品・資料

北海道から戻ると、町田市国際版画美術館のT学芸員から貴重な資料が届いていました。
丸木俊(赤松俊子)が1940年に南洋を訪れた際に世話になった彫刻家・民俗誌家の土方久功〔1900-1977〕の日記のコピーです。

土方は当時日本の委託統治下にあった「南洋群島」に10年以上長期滞在し、現地の人びとに溶け込みながら、島の生活風俗を主題にした絵画や木彫を制作したり、南洋を訪れた文化人の案内役を務めたりしていました。

クリックすると元のサイズで表示します

(写真左端が土方、右端が俊)

土方の日記を読むと、俊もパラオ諸島の中心地・コロール島に到着した翌日(1940年1月27日)に、早速、土方のもとを訪れていることがわかります。
昨日ノ笠置丸デ来タ、赤坂(原文ママ)俊子ト云フ女流画家ガ役所へ訪ネテ来ル
その後、4月16日の日記に「夜、六時パレスデ赤松サンノ送別会」という記述があるまでの3ヶ月間、頻繁に「赤松氏」は日記に登場します。
南洋庁職員厚生施設の昌南倶楽部での個展開催(3/15-18)やカヤンガル島滞在(3/20-31)なども土方の尽力によるところが大きかったようです。

俊は、4月16日の送別会の後、ヤップ島にわたり長期滞在し、その後、5月下旬に南洋群島を離れて東京に戻りました。

2008年4月から町田市国際版画美術館、高知県立美術館、沖縄県立博物館・美術館を巡回する「熱帯 楽園 幻想 美術家たちの『南洋群島』」(仮題)では、こうした土方と俊の交流も紹介されることでしょう。

また、今年11月17日(土)から2008年1月27日(日)まで世田谷美術館で開催される「パラオ−ふたつの人生 鬼才・中島敦と日本のゴーギャン・土方久功」展にも、俊のパラオ時代のデッサン(土方をモデルにした作品)が数点出品されるようです。
1




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ