2007/9/29

早稲田大学 ことばの力GP  講演・発表

午後2時から、早稲田大学教育・総合科学学術院「ことばの力GP」の主催により、「広島―東松山で考える丸木俊、位里の仕事をどう伝えるか」と題する講演会が開かれました。
この企画は、現役教員や教員を目指す学生に向けて、歴史の記憶を直接体験者でない世代がどのように継承して語り継いでいくのか考えるプログラムの一環として企画されたシリーズ「記憶を語ることば」の第2回目。
第1回目は水俣、第3回目(12/8)は沖縄がテーマになります。

会場には原爆の図第1部《幽霊》の原寸大軸装レプリカを展示、関連書籍や絵本も自由に閲覧できるように用意されていました。
参加者は、一般の方も含めておよそ50人ほど。

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はじめに丸木夫妻の共同制作を追ったドキュメンタリー映画『HELLFIRE 劫火―ヒロシマからの旅―』(ジャン・ユンカーマン監督、1986年)のビデオを上映。
『「原爆の図」描かれた〈記憶〉、語られた〈絵画〉』(岩波書店、2002年)の著者・小沢節子さんが、スライドを映しながら、原爆の記憶を伝える「ARTのことば」として《原爆の図》をどう読み解くかについてお話をしました。
「断片と化した無数の記憶を組み込み、誰のものでもない、いわば集合的な記憶として描かれた《原爆の図》は、他者が推し量ることの難しい極限の体験をした人たちと私たちの記憶に橋をかける」と小沢さん。
「被爆者は何を見て何を感じたのか」、「一人一人の人間にとって原爆とは何だったのか」を想像させてくれるのが《原爆の図》の「ARTとしての」力であるという指摘には、あらためて丸木夫妻の残した仕事の重要性と、絵画に向き合うことの意味を考えさせられました。

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その後、《原爆の図》と来館者を日常的につなげる立場から、私が丸木美術館の役割と現状について報告しました。

企画を担当されたK先生は、「水俣、広島、沖縄という今回のプログラムのテーマにすべて関わった丸木夫妻を、シリーズの真ん中で取り上げることに意味がありました。学生たちも《原爆の図》のレプリカを実際に展示することで、絵に関心を寄せた様子。将来、教員として生徒を連れて丸木美術館に足を運んでくれると良いですね」とのこと。
スタッフの皆さまに心から感謝いたします。
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