2007/4/13

池袋モンパルナス展・中村正義展  他館企画など

美術館の休みをとって、午前中に板橋区立美術館の「池袋モンパルナスの作家たち」展を観に行きました。
入館無料のコレクション展で、丸木夫妻の作品は展示されていなかったのですが、先日のイメージ&ジェンダー研究会で千葉大学のI先生が紹介していた古沢岩美の《憑曲》(1948年)を見てきました。

池袋モンパルナスと呼ばれる東京椎名町のアトリエ村に、丸木夫妻は、俊さんがモスクワから帰国した1939年頃(位里さんは結婚後の1941年夏)から、1948年夏に藤沢市片瀬に転居するまで暮らしていました。
二人は当時を回想する文章をあまり多くは残していないのですが、敗戦後の1947年5月に結成された前衛美術会において、丸木夫妻は自宅でデッサン会を開催したり、定期的に街頭展を開催したりと中心的な役割を担っていたようです。
先月、『民報』(『東京民報』)に掲載された前衛美術会の記事を調べていたところ、1947年7月から隔月で1年間、銀座の天元画廊で開催されていた街頭展(位里個展、俊個展を含む)が、会の方向性を巡る内紛を予感させる記事と共に消滅していたことがわかりました。
街頭展の終了は、丸木夫妻が片瀬に転居した時期とも重なります。
丸木夫妻は、体調を崩した俊さんの療養のために片瀬に転居したと語っていますが、前衛美術会を巡る状況の変化が、丸木夫妻の転居に何らかの関わりがあるのかも知れないとふと思いました。

  *  *  *

午後は川崎市麻生区の中村正義の美術館を訪れ、「没後30年・春展」を観ました。
住宅街のなかにひっそりとたたずむ小さな美術館。この美術館を訪れるたびに、ぼくはいつも心が励まされます。
今回の展示は、正義の生涯の画業において、もしかするともっとも重要かも知れない《舞子》三部作が初めて並ぶという必見の展覧会でした。
静かな空間に独りで座り込み、心を揺さぶられる絵と向き合う時間は、本当に日々の疲れが消えていく思いです。
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