2006/8/17

モダン・パラダイス展  他館企画など

美術館の一日休みをもらって、家族3人で竹橋の東京国立近代美術館の「モダン・パラダイス」展(8/15〜10/15)を見てきました。世田谷美術館のN学芸員から「位里さんの『臥龍梅』が出ている」と教えて頂いたため、急遽行くことにしたのです。
「モダン・パラダイス」展は、東京国立近代美術館と倉敷の大原美術館のコレクション展。“パラダイス(楽園)”をキーワードに5つのテーマに分けられた展示の中で、位里さんの『臥龍梅』は5番目のテーマ「楽園へ」の中でも最後の部屋に展示されていました。
“楽園”の象徴としての自然の原初のエネルギー、人智を越えた自然の包容力を暗示する作品として、『臥龍梅』は、ドイツの写真家トーマス・シュトゥルートの撮影した屋久島の写真などと共に展示されています。
『臥龍梅』は大きい(272.5×422.8cm)せいか、所蔵先の東京国立近代美術館でも滅多に展示されることのない作品ですが、位里さんの代表作です。その魅力については、今回頂いたN学芸員のメールがとても良く書いて下さっているので、本人の承諾を得て以下に紹介します。

いんやもう、びっくり。すごい絵だね。巨大な画面をねじ伏せるように梅の枝が描かれているんだけど、ちょっと尋常じゃない迫力でした。何を描いているだろうと思わせるくらいの、別物が画面から出ていて、紙の上だけではない「空間」を力で押さえ込む感じがありました。絵で空間、空間というけど、画面のなかじゃなくて、描く側と画面との間の厚みが伝わる絵で、そんなのほかには見たことないなあ。
近美と大原の名品展で、知っているつもりで見てしまいがちななかで、異彩を放っています。


『臥龍梅』の他にも、位里さんに大きな影響を与えた村上華岳、富岡鉄斎の水墨画、瀧口修造のデカルコマニーの作品や、靉光の油彩画『眼のある風景』、藤田嗣治の戦争記録画『血戦ガダルカナル』、フンデルトワッサーの『血の雨の中の家々―あるオーストリア・ユダヤ人を慟哭させた絵』など見どころの多い企画展です。
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