2018/12/14

ミサコの被爆ピアノ・くじらのこえ なみのこえ  他館企画など

劇作家の山谷典子さんにお誘いいただき、和光鶴川小学校体育館「ミサコの被爆ピアノ・くじらのこえ なみのこえ」を鑑賞しました。

「ミサコの被爆ピアノ」は松谷みよ子作。「くじらのこえ なみのこえ」は山谷さんの書き下ろしで、第五福竜丸の乗組員である「大橋又七」とクジラの「ボヌール」の交流を描いた創作物語。企画制作・ピアノは崔善愛さん、チェロは三宅進さん。出演は辻輝猛さん(演出も)、斉藤とも子さん。被爆ピアノの運搬・調律は矢川光則さん。

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米軍の水爆実験による第五福竜丸の被爆事件を、小学校高学年向けに伝えるための劇で、鑑賞者は和光鶴川小学校の4-6年生と先生、保護者たちが中心でした。
朗読劇にピアノやチェロの演奏があり、歌もあり。子どもたちを引きつける工夫が凝らされています。あの斉藤とも子さんが、私はクジラよ、と客席の後ろから現れて、目の前を軽やかに疾走していったのには驚かされました(と、ご本人にお伝えしたら、赤面されていました)。

小学校の体育館が会場なので、設営も簡易なのだろうと思っていたら、はじまってすぐに照明がプロの仕事だと気づきました。劇的効果がまったく違ったのです。
第五福竜丸展示館から運んできた大石又七さん手作りの船の模型や、被爆ピアノの位置、高さなどもよく計算されていて、当日の朝に設置したとは思えませんでした。

山谷さんの脚本は、実人生の気配がしのびこんでいて(彼女の作品は、いつもその傾向があるように感じます)、歴史・平和教育というだけではない面白さがありました。
そして辻さんの歌声はさすがに重厚。ラストシーンのとも子さんとの二重唱が本当に良かったです。
何より、これだけの舞台をきちんと実現させる崔善愛さんの企画力、そして三宅さんのチェロとピアノとの共演が素晴らしかったです。

息のあった、それぞれ一芸に秀でる人たちの鮮やかなコラボレーション。
小品ではあるけれど、広く一般向けの再演の機会が待たれます。
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