2018/8/25
福島ギャラリー・オフグリッド「山内若菜展」トーク 講演・発表
福島市のギャラリー・オフグリッドにて、山内若菜展トークイベント。
3.11後、被曝した牛や馬を殺処分にせず育て続ける「牧場」の絵画に包みこまれるように、参加者みんなで車座になって座り、画家の話を聞きました。

福島のことを知りたいという思いに突き動かされて現地に通い、さまざまな人の話を聞き、絵を見た岡山の中学生の率直な感想にも耳を傾け・・・彼女の語る制作動機を、しかし目の前の絵画は、どこか軽々と飛び越えていくような印象を受けます。
考えを整理するより先に、描きたいという欲求が彼女の手を動かし、絵筆の先から濃厚で強靭なイメージがあふれ出てくるのです。
その作品世界を、来場者にどのように伝えられるのか。
福島の核被害をテーマにしていることもあって、事前の不安は決して小さくなかったのですが、真摯に語るべき言葉を探し続ける画家の姿に、周囲の人たちが次第に引き寄せられていく気配を感じて、安心しました。
きっとこの空間は、福島ではマイノリティに属するのだろうと思いますし、私たちは「境界」の外側から来た越境者に過ぎないのですが、しかし、この日会場に流れていた空気感は、決して悪くなかったと思います。
地元福島の方がたはもちろん、東京から駆けつけてくださった方が何人もいて、本当に心強い限りでした。忘れがたい夜になりました。
ご来場くださった皆さま、どうもありがとうございました。
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3.11後、被曝した牛や馬を殺処分にせず育て続ける「牧場」の絵画に包みこまれるように、参加者みんなで車座になって座り、画家の話を聞きました。

福島のことを知りたいという思いに突き動かされて現地に通い、さまざまな人の話を聞き、絵を見た岡山の中学生の率直な感想にも耳を傾け・・・彼女の語る制作動機を、しかし目の前の絵画は、どこか軽々と飛び越えていくような印象を受けます。
考えを整理するより先に、描きたいという欲求が彼女の手を動かし、絵筆の先から濃厚で強靭なイメージがあふれ出てくるのです。
その作品世界を、来場者にどのように伝えられるのか。
福島の核被害をテーマにしていることもあって、事前の不安は決して小さくなかったのですが、真摯に語るべき言葉を探し続ける画家の姿に、周囲の人たちが次第に引き寄せられていく気配を感じて、安心しました。
きっとこの空間は、福島ではマイノリティに属するのだろうと思いますし、私たちは「境界」の外側から来た越境者に過ぎないのですが、しかし、この日会場に流れていた空気感は、決して悪くなかったと思います。
地元福島の方がたはもちろん、東京から駆けつけてくださった方が何人もいて、本当に心強い限りでした。忘れがたい夜になりました。
ご来場くださった皆さま、どうもありがとうございました。
