2017/5/17

ワタリウム美術館「坂本龍一展」/ちひろ美術館・東京40周年展  他館企画など

都内に出て、まずはワタリウム美術館の「坂本龍一|設置音楽展」へ。
音楽を美術館でどう見せるのか、と興味がありましたが、狭い空間が縦に伸びているワタリウム美術館の特徴をうまく生かした展示で、音と映像の組み合わせが効果的でした。
観客の世代も幅広く、かつ国際的で、さすがは世界を舞台に活躍する表現者です。

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続いて、ちひろ美術館・東京へ行き、開館40周年記念企画展「奈良美智がつくる茂田井武展」「高畑勲がつくるちひろ展」のオープニング・レセプションに出席。
どちらも、作家の視線から作品を見せる、という点で、とても興味深い企画でした。

アニメ映画『火垂るの墓』制作時に、ちひろの絵本『戦火のなかの子どもたち』を繰り返し読み、スタッフにも読ませたという高畑監督。
自身の戦争体験と重なるために特に思い入れの強い「焼け跡の姉弟」の一点だけを、黒壁の狭い空間に拡大して配置した大胆な展示は、まるで映画だ、と思いました。ちひろの絵が『かぐや姫の物語』のワンシーンのように見えました。展示によって絵がまったく違って見える、凄い例です。

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そして、「一本の線に責任を持って」人体を描き、墨の表現では大胆な実験を見せるちひろの絵には、やはり丸木夫妻の両方の絵が流れ込んでいる、とあらためて思いました。

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残念ながら高畑監督は急に都合がつかなくなったそうで、レセプションは欠席。
奈良美智さんおひとりで記者会見を行い、その後、松本猛さんら美術館スタッフの計らいで、個人的に奈良さんにご挨拶する機会を頂きました。直接お会いするのは初めてでしたが、本橋成一さんの写真集『位里と俊』にご寄稿頂くなど、これまでにもお世話になっていたのです。

今回は、茂田井武の絵をすべて見られるなら、と企画を承諾されたとのこと。自分が好きな絵をすべてならべた、もうどれも代えられない、とのことで、壁面だけでなく、スケッチ帖や子どもの絵まで、小さな空間に茂田井ワールドを凝縮した濃厚な展示になっていました。
茂田井作品は撮影不可ですが、ちひろ作品(複製)だけは撮影可能とのことで、写真はちひろ展のみアップしています。
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