2017/3/28

『朝日新聞』に「戦後」展評を寄稿  執筆原稿

ハウス・デア・クンストで26日まで開催された「戦後:太平洋と大西洋の間の美術1945―1965」展について、『朝日新聞』夕刊に寄稿しました。

戦後芸術の検証、ドイツで企画展
 ―2017年3月28日付『朝日新聞』夕刊文化欄

以下のWEBサイトで全文をお読みいただくことができます(要無料会員登録)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12864904.html

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記事から一部分を紹介します。

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 冷戦が芸術の潮流も分断した時代。東側では社会主義リアリズム、西側では抽象表現主義が隆盛した。こうした歴史を踏まえつつ、欧米中心的な視線を揺さぶるのが第6章「コスモポリタン・モダニズム」だ。
 ここでは、自由や開放的という「コスモポリタン」の概念が、亡命、移住、ディアスポラ(故郷喪失)へ変化したと定義されなおす。植民地出身者や難民が、抑圧を逃れて安全な拠点を見つけたときに、複合的な文化を体現した人間存在、つまり「新たなハイブリッド」が現れるというのだ。実際、会場には、ナイジェリアで生まれ英国で没したウゾ・エゴヌのように、非欧米圏出身者の作品が、意識的に紹介されている。展覧会の重要なテーマは「越境」だったのだ。
 戦後に広がった「グローバリズム」の概念は、強者のための画一的な社会を生みつつある。しかし、世界は多様で多義的なものだ。各地で「ナショナリズム」の動きが台頭する中、芸術で荒波に対峙する渾身の企画である。


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スケールの大きな、多視線的な戦後の回顧展。
限られた文字数ではありましたが、日本の方々にも紹介できてよかったです。
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