2016/12/3

富山妙子展イベント「何も信じられない時代に何を語る?」  特別企画

富山妙子展「終わりの始まり 始まりの終わり」の関連イベント「―絵と音楽と詩が出会って時代を解く― 何も信じられない時代に何を語る?」は、約70人の方が参加する盛況となりました。
出演は富山さんに加えて、音楽家の高橋悠治さん、詩人の藤井貞和さん。

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自然光の中でのスライド上映が非常に見にくかったり、音響が聞こえづらいという問題もありましたが、95歳の富山さんが終始お元気で、明晰かつエネルギッシュに困難な時代に向き合い続ける様子は、胸を打たれるものがありました。

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丸木美術館のこの種の企画としては、比較的、多様な世代の方たちが足を運んで下さったのも、富山さんの表現の力が、世代を超えて広がる強靭なものであるためなのでしょう(富山さんは「ノンセクト・ラジカル・オールドばかり」とおっしゃって会場の笑いを誘っていましたが、ぼくから見れば決してそうではなかったし、観客の国籍の多様さも富山さんのこれまでのお仕事を反映しているように思いました)。

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年明け1月14日まで開催中の特別展示の会場には、富山さんの新作油彩画2点を含んだ濃密な30点の作品が並んでいます。

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「傀儡国家」満州から「3.11」へと続く歴史の破綻、そして暴力性を暴き出す油彩画やコラージュ作品は、そのテーマ性もさることながら、絵画としての質の高さ、表現の強さで見る者を圧倒し、隣接する展示室にならぶ《原爆の図》と共鳴しながら、多くのことを語りかけてきます。

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安易な言葉に流されず厳しく世界を見続けること、粘り強く思考を鍛え続けること、決して希望を捨てず前を向くこと。この展覧会を通じて、富山さんからはとても大切なことを教えて頂いている気がします。
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