2016/10/22

早川篤雄講演会「原発事故は楢葉町をどう変えたのか」  企画展

午後2時から、「壷井明展」の関連企画として、福島第一原発から20km圏にある宝鏡寺住職の早川篤雄さんによる講演会「危惧の実像 原発事故は楢葉町をどう変えたのか」を行いました。

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早川さんは、1975年という非常に早い段階で、福島第2原発設置許可の取り消しを訴える「福島原発訴訟」原告団事務局長を務めている方で、以後40年に渡って楢葉町で反原発運動を行ってきました。3.11後は原発廃止を求める宗教者共同声明の呼びかけ人となり、現在は福島原発避難者損害賠償請求訴訟原告団長をされています。
壷井さんが《無主物》制作を制作するために、これまで取材を重ねてきた方の一人で、その姿は絵の中にも登場します。

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講演会の数日前に、NHKのニュースでこの展覧会が紹介されたこともあり、壷井さんのもとにはネットを通じて批判の声が寄せられていたようです。
その多くは、「復興に向かっている福島の現実を描いていない」「実際に福島で取材をしないで空想で描いている」という声だったようです(美術館にも電話はありましたが)。

しかし、早川さんのリアリティに満ちた報告からは、「復興」というひとことでは到底片付けられない福島の苦しい現実が伝わってきました。
壷井さんの作品が、いかに声をあげにくい人たちのことを表現しようとしてきたか、どういう立場で福島にかかわってきたのか、あらためて考えさせられる講演会でした。

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早川さんは、これまで原発という「国策」推進のために、どれだけ強引な宣伝工作が行われてきたのかも実体験をもって報告して下さいました。
女性のセミヌード写真を使ったポスター(お寺の前に貼られていたものを保存してきたそうです)は、いかに男性中心的な感覚で原発が進められてきたのかを期せずして表しているようで、何とも考えさせられました。

ご来場下さった皆様、そしてわざわざ丸木美術館まで来られて貴重な話を聞かせて下さった早川さんに、心から御礼を申し上げます。
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