2016/10/16

ひとミュージアム上野誠版画館  調査・旅行・出張

今日は長野県長野市川中島町へ。
開館15周年を迎えたひとミュージアム上野誠版画館を訪れました。

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田島隆館長を中心に、熱心な支援者の方々が集まるお祝いの雰囲気は、少し丸木美術館にも似ています。
1階には上野誠の版画作品を展示。大作《ケロイド症者の原水爆戦防止の訴え》は、貴重な版木とともに展示されていました。

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そのほかに長崎の朝鮮人被爆を描いた《原子野H》や《焼津港に繋留された第五福竜丸》、そして《原爆の長崎》シリーズ制作の前に手がけた「掌版」と作者が呼んだ小品連作など。
2階にはケーテ・コルヴィッツの《カール・リープクネヒト追悼》や自画像などのコレクションが並びます。

午後2時からは、開館15周年の記念集会がはじまりました。
田島館長らの挨拶、崔善愛さんのショパン演奏に続いて、崔さん、田島さん、そして上野誠のご子息で、やはり版画家の上野遒さんの鼎談。
遒さんいわく、1955年に《ケロイド症者の原水爆戦防止の訴え》が制作されたときには、「生意気盛りの美大生だった自分は、こんなクソリアリズムで平和なんか来るもんかと思った」とのこと。しかし、時を経てみると、案外悪くない。リアリズムでも思想そのままではなくて、生身の人間の内面を通って描かれたものは、現実以上の現実を表現している・・・といった話に惹き込まれました。

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その後、遒さんは2階で上野誠作品の刷りの実演もして下さいました。
「原爆や戦争は、芸術で表現できるものではないんだという人もいる。自分もそうかもしれないと思う。けれども、そうであったとしても描かずにはいられない芸術家はいて、父はそうだった。また、それ以上に表現したいものもなかったのでしょう」
実演をしながら問わず語りに語る遒さんの上野誠論が面白く、もっとたくさんお話を聞きたいと思いつつ、新幹線の時間が迫ってきたのでパーティの途中に館を後にしました。

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開館15周年記念ということで、参加者には上野誠直刷り・掌版がプレゼントされました。
何が入っているかは開けてのお楽しみ。私が頂いたのは防空壕の中の母子像でした。

温かく迎えて下さった田島館長はじめスタッフの皆さまに、心から御礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
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