2016/4/15
『毎日新聞』コラム「布施広の地球議」 掲載雑誌・新聞
2016年4月15日付『毎日新聞』朝刊コラム「布施広の地球議」に《原爆の図》が紹介されました。

記事全文はこちらから読むことができます。
http://mainichi.jp/articles/20160415/ddm/007/070/039000c
広島で行われたG7外相会合にあわせて、広島平和記念資料館と《原爆の図》を結びつけて考えるコラムです。
=====
丸木美術館の学芸員、岡村幸宣さん(41)の話が印象深かった。彼が会った米国人の映画監督はこう語ったという。広島や長崎の資料館などを見て回ったが、人間の顔が抜け落ちていると感じた。「原爆の図」を目にした時、初めて被爆者の顔を見たように思った、と。
同感である。遺品などは確かに貴重だが、資料の羅列だけでは現実を語れない。丸木夫妻は、人間がしたことを人間として受け止め、人間の感性と知性を通して、惨状を芸術の域に昇華させた。だから絵の前に立つ人々は、画家の表現力と自分の想像力を両翼として、71年前の世界に羽ばたけるのだと思う。
=====
このように私の話を紹介して下さっていますが、その「米国人の映画監督」とは、ジャン・ユンカーマンさん。丸木夫妻の記録映画『劫火―ヒロシマからの旅』を製作・監督し、アカデミー賞にもノミネートされた監督です。
わざわざ美術館に足を運んで下さった編集委員の布施広さんに、心より御礼を申し上げます。
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記事全文はこちらから読むことができます。
http://mainichi.jp/articles/20160415/ddm/007/070/039000c
広島で行われたG7外相会合にあわせて、広島平和記念資料館と《原爆の図》を結びつけて考えるコラムです。
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丸木美術館の学芸員、岡村幸宣さん(41)の話が印象深かった。彼が会った米国人の映画監督はこう語ったという。広島や長崎の資料館などを見て回ったが、人間の顔が抜け落ちていると感じた。「原爆の図」を目にした時、初めて被爆者の顔を見たように思った、と。
同感である。遺品などは確かに貴重だが、資料の羅列だけでは現実を語れない。丸木夫妻は、人間がしたことを人間として受け止め、人間の感性と知性を通して、惨状を芸術の域に昇華させた。だから絵の前に立つ人々は、画家の表現力と自分の想像力を両翼として、71年前の世界に羽ばたけるのだと思う。
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このように私の話を紹介して下さっていますが、その「米国人の映画監督」とは、ジャン・ユンカーマンさん。丸木夫妻の記録映画『劫火―ヒロシマからの旅』を製作・監督し、アカデミー賞にもノミネートされた監督です。
わざわざ美術館に足を運んで下さった編集委員の布施広さんに、心より御礼を申し上げます。

2016/4/18 14:14
投稿者:Emi Nishimura
ご無沙汰しております。昨年、ワシントンDCのアメリカン
大学美術館でお会いした西邑です。
実は今、日本に帰ってきておりまして、先週 『Paper Lant
ern』(灯籠流し)というドキュメンタリーの上映会に行っ
てきたのですが、岡本さんはこの映画は既にご存じでしょ
うか?
広島で原爆の犠牲となった12名の米兵捕虜の足跡を、40年
以上にわたってたどってきた歴史家であり自身も被爆者で
ある森さんと、遺族との交流を描いた映画です。とても悲
しいけれど、心が温まる話で、「被爆国」「原爆投下国」
という枠組みを超えて、こんな形で日本とアメリカの心が
繋がるんなんて、と心が動かされる素晴らしい映画でし
た。
将来、丸木美術館の原爆の図と、何らかの形でこの映画が
コラボレーションできたら、面白い効果があるかもしれな
い、と部外者ながら、勝手に想像しておりました。
あまり広く上映されてないようですが、もしチャンスがあ
れば、ぜひご覧になってみてください。
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/editors/3/2016
041301/
http://www.paperlanternfilm.com/