2015/1/28

世田谷美術館/第五福竜丸展示館/NHKFMラジオ出演  他館企画など

世田谷美術館で開催中の「難波田史男の世界 イメージの冒険」展(2月8日まで)を見てきました。

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画家・難波田龍起の息子に生まれ、「研ぎ澄まされた視覚と言語感覚をもって独自の世界を逍遥」した難波田史男は、15年足らずの活動期間に2,000点を超える絵画を描き残し、32歳の若さで不慮の死を遂げました。

今回の展覧会は、世田谷美術館所蔵の作品のうち約300点を紹介しています。
その多くは水彩とインクを使ったパウル・クレーのような空想世界。銅版画や、激しさを増していった学生運動の様子を史男が撮影した写真は、初めて見ました。

音楽や文学だけではなく、60年代という時代の激動が、史男のイメージの源泉になっていたことをあらためて知り、このはかなく美しい絵の持つ哀しみが、さらに深まるような気もしました。

2階のコレクション展示は「世田谷に住んだ東宝スタジオゆかりの作家たち」。
高峰秀子の肖像画コレクションをはじめ、難波田龍起、瀧口修造、村山知義、久保一雄など、東宝で映画製作にかかわった美術家たちの仕事を紹介しています。
東宝の特殊美術を担当していた井上泰幸の妻で彫刻家の井上玲子のオブジェも展示されていましたが、彼女の作品が『ゴジラ』(1984年)のワンシーンに登場するということも初めて知りました。

2月21日(土)から4月19日(日)までは、企画展として「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」展を予定しているとのこと。権利問題などでかなり難航しているという話も聞いていますが、非常に楽しみな企画なので、成功を祈るばかりです。

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次に向かったのは、都立第五福竜丸展示館
こちらは「ゴジラと福竜丸〜想像力と現実」展を開催中(3月22日まで)です。

武蔵野美術大学の長沢秀之さんを中心に、学生たちが参加して“想像力としてのゴジラ”を展開している企画。
展示館の外側には、なんとゴジラの足跡も登場しています。

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丸木美術館とはまた違った空間――第五福竜丸という実物を保存している場所で、60年前と現在をどのように“想像力”で接続していくのか、興味のある方はぜひご覧ください。

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午後6時からは、NHKさいたま放送局でFMラジオ「日刊!さいたま〜ず」に出演。
キャスターの野田亜耶奈さんは、3年前、さいたま局での初仕事としてラジオをごいっしょした方ですが、立派に成長して、とても話しやすい雰囲気を作って下さり、気持ちよく「南洋群島展」についてお話しすることができました。感謝です。

今回選んだ2曲「酋長の娘」と「南洋小唄」は、「南洋群島」と日本の複雑な歴史を映しつつ、心が解きほぐされるような緩やかな曲で、寒い冬に聴くのもまたいいものだと思いました。
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