2014/1/31

堀場清子『鱗片』  書籍

詩人の堀場清子さんから、『鱗片 ヒロシマとフクシマと』(ドメス出版、2013年12月刊)をご恵贈頂きました。

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「あとがき」によれば、堀場さんは、もともとこの本を書く予定ではなかったとのこと。
『堀場清子全詩集』の末尾に、福島第一原発事故のエッセイを数ページだけ付け加えるはずだったのが、「突然文字列が裂けて、《原爆》が噴き上げた。」・・・・・・14歳で体験された広島の原爆の、劫火に焼かれた重傷者の列が「私を取り巻き、休ませなかった」というのです。
そうした深い思いが、この562頁に及ぶ厚い一冊に結実されたことを想像すると、胸が痛み、重い本を持つ手に、いっそうの重みが感じられます。

まだ、第1章を読みはじめたばかりなのですが、あまり急いで読み飛ばさず、手もとに置いて、じっくりと、時間をかけて読み進めていこうと思っています。

『鱗片』というタイトル、そして表紙の装幀が、とても美しいと思いました。
鬼の能衣装、金と白の三角のウロコ模様がデザインされているそうです。
第9章「内なるデーモンを呼び醒ませ」の結びには、その「鬼の袖」について、次のような詩が記されています。

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われら まつろわぬ民
三角のウロコ連なる鬼の袖を
旗幟に立てる
狂気の政治を放逐し
呪われた原発を封じ込め
核のすべてを
暗黒と静止の元の巣へ回帰させて
われら 危機を脱し 〈いのち〉を守る
子々孫々の 〈いのち〉を守る
大地と海とのありとある 〈いのち〉を守る
社会の未来に 光さす日々を守る


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子どもの頃からの“鬼好き”としては、とても胸に沁みる、そして背筋が伸びるような、心に刻み込みたい言葉です。
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