2014/1/19

KEN「笹久保伸 秩父前衛派」展  他館企画など

美術館閉館後に三軒茶屋のKENへ行き、「笹久保伸 秩父前衛派」展(2月1日まで)を観てきました。

若きギター奏者の笹久保伸とはKENで知り合ったのですが、最近、『アヤクーチョの雨』などのCDで注目を集めている実力のある表現者です。
今回の展覧会では、彼の描く「図形楽譜」の展示と、彼の初監督作品である秩父を舞台にした前衛映画『犬の装飾音+秩父休符』の上映、さらに週末にはコンサートも企画されています。
http://www.kenawazu.com/events/#chichibu1

クリックすると元のサイズで表示します

図形楽譜も映画も、1950年代の「実験工房」など前衛芸術の影響を大きく受けているように感じました。
21世紀という時代に、若い表現者があえて「前衛」を名乗ることの意味は何なのか。
そんなことを考えながら、展示を興味深く拝見しました。
字義通りの「前衛」というより、かつて「前衛」と呼ばれた表現を見つめなおして展開される、いわば「前衛復古」ともいうべき(矛盾をはらんだ言葉ですが)活動。
とりわけ映画は、秩父という前近代的な空気の漂う土地を舞台に8mmフィルムで撮影していることもあり、時代性を超越した何とも不思議な味わいを放っていました。

笹久保さんにとっての「前衛」は、ペルーの山岳地域のアヤクーチョ地方で採集したという「民謡」と同じような、古くて新しい知的好奇心を刺激する存在なのかも知れません。
同じ埼玉を拠点にしている、しかも時代の主流に与さない稀有な表現者である笹久保伸の活動には、今後も注目していきたいと思っています。
2




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ