2013/11/30

カマル社「3.11憲法研究会」にて  講演・発表

午後から、ルイス・キャロル研究などで知られる元『現代詩手帖』編集長・桑原茂夫さんのカマル社で開催された「3.11憲法研究会」に参加。
詩人の藤井貞和さんをはじめ、『現代詩手帖』編集長や大月書店の編集者などが集まり、毎月開催しているという小規模の研究会で、「非核芸術」についての発表をさせて頂きました。
たっぷり3時間ほどの時間をかけて、ひとつひとつの作品について感想を言ったり、意見交換をしたりという内容で、核表現の問題のみならず、秘密保護法をめぐる情勢なども視野に入れつつ考えを深める、非常に刺激的な体験でした。

藤井さんからは、『言葉と戦争』(大月書店、2007年)と『水素よ、炉心露出の詩 三月十一日のために』(大月書店、2013年)の2冊のご著書をいただきました。

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感謝の気持ちを込めて、『水素よ、炉心露出の詩 三月十一日のために』のあとがきより、以下を引用させていただきます。

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 詩の営為は予言力が必要な一方で、倫理的なかげりを帯びていつまでも揺曳するということがあると思います。逆に言えば、ここでいう詩とは、具体的な自由詩や短歌や俳句ばかりを言うのでなく、未曾有の災厄のまえでもあとでも、それに立ち向かい、表現を光らせ、また実現しえずとも、運命に直面して輝いた、すべての人間的な魂の営為をさしたいと思います。
 題名の『水素よ、炉心露出の詩』は、「水素爆発」をめぐり、原子力学者の不明朗な動きをとりわけ告発したくて、しつこく書きました。「専門」ということの横暴さが、こんなに進行している日本社会であることにおどろきました。今回は踏み込んでいませんが、経済効率を優先させて数字を操作し、原発の再稼働へ持ってゆこうとするカラクリに対して、もしだれも筆鋒を鈍くさせられている現代だとしたら、お札の樋口一葉ではないが、文学者にも出番があるように思います。一葉は最下層の人間にも経済倫理の導きがあることを作品にして、さまざまな巨悪と斗いました。
 原発を稼働する?
 稼働させることや、再稼働することが、福島県民にとり、どんなに心ない仕打ちか、逆に言えば、いま稼働させないこと、再稼働しないことが、福島県民にとり、県外からの支援となり、励ますことになるという、簡単な理屈をこの国のひとびとはわからないのでしょうか。原発推進をやめることが、かえって経済効果をもたらすというエコノミクスウへ向けて、なぜ足並みがそろわないのでしょうか。


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研究会に誘って下さった、『映画芸術』などの編集者で、古くからの知人の小林俊道さんに感謝。
以前に原爆文学研究会でお世話になった広島大学の水島裕雅さんに久しぶりにお会いできたのも、嬉しかったです。
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