2013/10/20

コシチェルニャックとコルベ神父  特別企画

現在、丸木美術館2階のアートスペースで展示中の「ミェチスワフ・コシチェルニャック展」。
当初は10月20日までの予定でしたが、11月9日(土)まで会期を延長することになりました。

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ポーランドの画家であるコシチェルニャックは、ナチスに抵抗しアウシュヴィッツ強制収容所に捕えられた体験を持つ方です。
今回の展示作品のなかには、彼がアウシュヴィッツの収容所で交流を深めたというマキシミリアノ・マリア・コルベ神父の肖像画も6点含まれています。
作品を所蔵されている作家の野村路子さんによれば、コシチェルニャックは、処刑されるはずだった他人の身代わりとなって餓死室に送られる直前のコルベ神父と言葉を交わし、「あなたは生き延びて、この収容所のことを描いて伝えてください」と言われたそうです。

遠藤周作の小説『女の一生・第2部』にも登場するコルベ神父は、アウシュヴィッツに収容される前に、布教のために日本の長崎にも滞在していました。戦後、“アリの町の神父”として知られるようになるゼノ修道士といっしょに活動をしていたそうです。
長崎の大浦天主堂の近くには、聖コルベ館があり、コルベ神父の活動を伝えています。

『長崎の鐘』などの執筆で知られる永井隆も、コルベ神父を診察したことがあり、被爆後に一時は昏睡状態に陥ったものの、長崎の聖母の騎士修道院近くの本河内ルルドの水を飲んだ際に、「マキシミリアノ・コルベ神父の取次ぎを願え」という声が聞こえて回復に向かったとのこと。
それほど日本と縁の深い方だということを、恥ずかしながら、今回初めて知りました。

コルベ神父との約束通り、コシチェルニャックは、戦後、アウシュヴィッツの体験を伝える絵画を数多く描き、アウシュヴィッツ博物館の初代館長も務められました。
野村さんは、コシチェルニャック夫人から、日本に絵を紹介して欲しいとの思いとともに絵を譲り受けたのだそうです。
なかなか公開される機会の少ない貴重な作品ですので、ぜひ、この機会に、丸木美術館でご覧下さい。
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