2013/9/26

女子美術大学大学院「言語とアート」特別講義  講演・発表

夕方、相模原の女子美術大学を訪れ、大学院の島村輝先生の授業「言語とアート」で特別講義をさせて頂きました。

クリックすると元のサイズで表示します

前週には、神奈川県立近代美術館・葉山で開催中の「戦争/美術 1940-1950」展を観てきたという学生さんたちに、丸木夫妻を軸にして1940年代美術についての話をしました。
以下は、レジュメからの見出しの抜粋。

1.はじめに ―― 神奈川県立近代美術館葉山「戦争/美術 1940-1950」展を見て
 a)1940年代の美術 ―― 幕末・明治期以後の日本の「洋画」のひとつの到達点
 b)「日本画」と「洋画」というジャンルの解体
2.前衛画家としての丸木位里
 a)歴程美術協会時代の絵画 ―― シュルレアリスムの日本的解釈
 b)水墨の実験 ―― 銀座紀伊国屋画廊「丸木位里・船田玉樹個展」1939年10月16日〜20日
3.丸木俊の南洋体験
 a)裸体表現の獲得
 b)位里との出会い ―― 「洋画」と「日本画」の融合
4.「弱者」への視座
 a)丸木位里:被差別者への共感と大衆運動への参加
 b)丸木俊:パラオ島民(被支配者)に対するまなざし
5.「原爆の図」という実験
 a)広島を「見た」二人の画家
 b)何を「描く」か、何を「描かない」か ―― 占領下の時代の「戦争画」
 c)「日本画」と「洋画」の融合・共同制作

授業のあとで、学生さんの感想文を見せて頂いたのですが、思っていた以上に「原爆の図」に対する好意的な評価が記されていて(私が講義をするという事前情報があったせいかも知れませんが)、ちょっと驚きました。
若い世代の美大生は社会的主題を敬遠しがちなのではないか……と先入観があったのですが、女子美の学生さんが特別なのかどうかはわかりませんが、必ずしもそうとばかりは言えないようです。

女子美大学院の講義は、2週連続で行う約束なのですが、なかなか準備をする時間がないので、2週目は現在執筆中の「非核芸術案内」をテーマに、原爆投下後から現在にいたる核をテーマにした芸術を紹介することにしました。
1




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ