2013/9/20

あいちトリエンナーレ2013 揺れる大地  調査・旅行・出張

筑豊・広島出張の帰途、名古屋で途中下車してあいちトリエンナーレ2013を見てきました。
今回のあいちトリエンナーレのコンセプトは、「揺れる大地」。
必ずしもすべての作品というわけではないのですが、東日本大震災や福島原発事故を視野に入れた作品が多いのが特徴です。

メイン会場となる愛知芸術文化センターには、ヤノベケンジのサンチャイルドが立っています。

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サンチャイルドは、昨年6月、第五福竜丸展示館に展示されたときに観ていました。
http://fine.ap.teacup.com/maruki-g/1910.html

放射能防護服を脱いでも生きていける世界を希求する希望のモニュメントです。

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胸のガイガーカウンターには、「0」という数字が刻まれています。
サン・チャイルドの足もとや背後の壁に見える黄色いラインも作品です。

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愛知芸術文化センターの地下2階から10階までの吹き抜けのスペースを利用して、原寸大の福島第一原発の建屋の立体図面を描いた宮本佳明の《福島第一さかえ原発》。

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原子炉建屋の大きさを、展覧会場に転写することで実感するという試みです。

   *   *   *

10階の愛知県立美術館には、旧知の I 学芸員が勤めています。
そこで、I 学芸員に案内して頂き、芸術文化センターの作品を観ていきました。

I 学芸員のお勧めは、オランダ人作家アーノウト・ミックによる映像作品《段ボールの壁》。
避難所となった福島県郡山市の「ビックパレットふくしま」を舞台に、段ボールの敷居のなかで暮らす原発被災者に対し、お詫びしてまわる東電の責任者たちの姿を撮影した映像を、仮設の段ボール越しに観る、という作品。
ひとりひとりに土下座をする東電の責任者たち。無視をする人、憤りをぶつける人、泣きだす人……延々と流される映像を観ていると、しかし、次第に、ある違和感を覚えるようになります。
どうもおかしい、この映像は本当に記録映像なのだろうか、と。
実は、この作品は、被災者に参加してもらって撮影した再現映像なのです。
後半部分になると、再現映像から逸脱し、完全にフィクションの世界へと入っていきます。
それが作品の狙いではあるのですが……しかし、作品については賛否両論の意見があるとのこと。たしかに、「被災」というデリケートなテーマを扱い、実際に被災した方々に参加してもらいながら、フィクションの世界を表現するのは、難しい部分もあるのでしょう。

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また、その他にも、瓦礫を使って異物に「修復」する仙台出身の作家・青野文昭の作品なども印象に残りました。

   *   *   *

その後は、元NHKさいたま放送局のキャスターで、現在は名古屋局でラジオ番組のパーソナリティを担当している I さんと待ち合わせ、納屋橋エリアと長者町エリアも楽しんできました。

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写真は、納屋橋エリア。元ボウリング場だった東陽倉庫テナントビルを使って、ボウリングのレーンを建物から出し入れさせるリチャード・ウィルソンの作品。
道路から見上げているのは、I さんです。
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