2013/9/8

「炭坑展」最終日、トム・アレンツさん来館  企画展

今夏、丸木美術館を賑わせた「坑夫・山本作兵衛の生きた時代」展も、いよいよ最終日を迎えました。
この日は午後2時から、ベルギーから来日中のトム・アレンツさんと本展企画委員の正木基さん、写真家の萩原義弘さんが「炭鉱を語りあう」というギャラリーツアーが行われました。
アレンツさんは、2012年にリューバン・カトリック大学日本学科修士課程を卒業。修士時にベルギーのケンペン炭田と空知の石狩炭田の比較研究を行い、現在は日本の石狩炭田と筑豊炭田を比較研究中とのこと。国際産炭地ネットワーク・産炭地プロジェクト NPO法人Het Vervolg/COALFACEのメンバーでもあります。

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「炭坑展」をはじめてご覧になるアレンツさんのために、まずは正木さんが会場を案内してまわりながら、たっぷりとレクチャー。

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その後は、アレンツさんがベルギーの炭鉱についての報告を行いながら、日本とベルギーの比較をする、という内容でした。

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会場には、30人近くの参加者が集まり、ベルギーの炭鉱の映像や、炭鉱をテーマにした現代美術展などの話を、興味深く聴きました。
同じ炭鉱でも、ヨーロッパの炭鉱の建物がデザインも格好良く、色彩鮮やかで、緑の芝が明るく映えているのは不思議な気がします。
もっとも、戦時中ドイツの占領下にあったベルギーの炭鉱ではロシア軍捕虜が働かされ、戦後は逆にドイツ軍捕虜が働かされていたという話を聞くと、朝鮮人労働者が徴用されていた日本と大きな違いはなかったとも感じましたが。

   *   *   *

アレンツさんのお話が終わると、いよいよ「炭坑展」も終了。
名残惜しい思いもありましたが、閉館後、残って下さった10人ほどのボランティアや実習生、スタッフとともに、一気に作品の撤去、梱包作業を行いました。
作業の終了は午後9時半。
皆さん本当にお疲れさまでした。

次回の企画展は9月14日からはじまる「平野正樹写真展 After the Fact」
サラエヴォの内戦の弾痕を撮影した「Holes」シリーズや東ティモールの戦禍で焼かれた家の窓を題材にした「Windows]シリーズ、アルバニアに残されたトーチカ(特火点)を撮った「Bunkers」シリーズなど、現代社会における戦争の痕跡をとらえ続ける写真家の平野正樹さんが、日本帝国主義時代に発行された紙幣や証券を作品化した新作「Money」シリーズを発表します。
「アベノミクス」や「東京オリンピック」など、期待先行の経済効果がもてはやされる現在に、貨幣経済そのものの意味を問い直す試みです。
初日の9月14日には、午後2時から、平野さんと美術評論家の福住廉さん、岡村の三人が平野さんの作品をめぐって鼎談を行います。
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