2013/4/30

広岩近広著『被爆アオギリと生きる  語り部・沼田鈴子の伝言』  書籍

福島大学で行われた「原爆文学研究会」も無事終了し、安藤栄作さんと落合恵子さんの対談イベントも大盛況。いよいよ今日からは5月5日の開館記念日に向けての準備に向かいます。

午前中、駐車場周辺の草刈りをしました。
この4月から、週に1、2回程度、K寺(M)さんが事務局のお手伝いに来て下さっているのですが、友の会会員の更新手続きなどの作業をしてくれて、とても助かっています。

   *   *   *

このところ、さまざまな方からご著書をお送り頂いているので、少しずつご紹介していきます。
まずは、毎日新聞専門編集委員・広岩近広さんの『被爆アオギリと生きる――語り部・沼田鈴子の伝言』(岩波ジュニア新書)。

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広岩さんは『毎日新聞』(西日本版)で、「平和をたずねて」という連載を長年続けています。
2007年11月から12月にかけては、「原爆の図 終わらない旅」と題して、5回にわたって原爆の図の現在を、関係者に焦点を当ててとりあげて下さいました。岡村、ヨシダ・ヨシエさん、袖井林二郎さん、針生一郎さん、小沢節子さんの順に紹介されています。
(web検索をしたところ、当時の連載記事がスクラップされているブログを見つけました)
http://blog.goo.ne.jp/psyche-box/e/d89285720c906ddd06ed1fe4cb13bd3b

そんな広岩さんの原点が、広島の語り部として知られる沼田鈴子さんとの出会いでした。
沼田さんは、22歳の夏に爆心地から約1.3kmの距離にあった勤務先の広島逓信局で被爆。がれきの下敷きになり、左足を切断してしまうのですが、焼けこげたアオギリが新芽を出す様子を見て自殺を思いとどまり、1980年代に「10フィート運動」で返還された米調査団のフィルムに自らの姿が写っていたことをきっかけに、被爆証言活動をはじめました。

広岩さんは、1988年に取材を通じて沼田さんと知り合い、「戦争と戦争につながることに反対する姿勢」、そして「あらゆる差別や人権を侵害する行為を許さない姿勢」を教わり、大きな影響を受けたそうです。
1993年には、明石書店より『青桐の下で――「ヒロシマの語り部」沼田鈴子ものがたり』を刊行されています。

今回のジュニア新書は、2011年に亡くなられた沼田さんのメッセージを若い世代に届けるために、93年以後の彼女の活動に加え、新たな取材も重ねて、書きおろしたもの。
広島だけでなく、沖縄、韓国、重慶、マレー半島の戦争の傷跡をめぐったり、アジア、ヨーロッパ、アメリカと世界じゅうを飛び回って平和への思いを伝えていた沼田さんのスケールの大きな活動が紹介されています。
第1章には、沼田さんの講演の録音や証言集などをもとに広岩さんが講演形式で構成した沼田さんの“語り”が収められていますし、丸木夫妻の関連では、『ひろしまのピカ』イタリア語版にまつわるエピソードも登場します。

沼田さんの生涯を描く映画『アオギリにたくして』も今夏公開予定とのこと。
昨年丸木美術館で朗読をして下さった女優の斉藤とも子さんも出演されると聞いているので、完成のときが今から楽しみです。
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