2013/4/19

「安藤栄作展 光のさなぎたち」展示  企画展

「安藤栄作展 光のさなぎたち」も、いよいよ明日から。
安藤さんのドローイングが最終段階を迎えました。
福島原発事故をテーマにした線描ではありますが、「なんか、全然おどろおどろしい感じじゃないんだよね」と安藤さん。怒りや憎しみといった感情(もちろん、安藤さんは原発事故があったから福島を離れたわけで、そうした感情がないという意味ではありませんが)を超えて、神々しささえ感じる画面です。
原発を優しさや愛で包みこみ、鎮め、自然に還す。そんな安藤さんの気持ちが伝わってきます。

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この日は県内の看護専門学校の生徒が団体で来館したのですが、安藤さんのドローイングの制作現場を見て、圧倒されたように無言で見つめているのが印象的でした。

午後2時過ぎ、ついに4m×12mのドローイングが完成。
いったん紙を巻いて、展示室の壁に少しずつ広げながら貼っていきます。

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圧倒的なスケール感です。安藤さんも、やり遂げた、と満足そう。
このドローイングのために使ったマジックペンは、なんと40本だそうです。

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その後、いったん彫刻を床に仮置きして、垂直に立つかどうかを確認しながら(なにしろ3mを超える彫刻なので、アトリエでは立ててみることはできないのだそうです)、斧で底面を削って平衡をとります。

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最後に、ボルトで底板と彫刻を固定し、展示位置を決めていきます。
実は、安藤さんの展示の直前に、LED照明が導入されたため、以前とは比較にならないくらい光がシャープになりました。
彫刻1体1体に光を当てていくと、表面の斧の刻み跡がくっきり見えて、空間が立体的になってきました。

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福島原発事故のドローイングの前に立つ、6体の「光のさなぎ」と1体の「鳳凰」。
企画展示室が、荘厳な空間に生まれ変わりました。
丸木美術館でこれだけのスケールの彫刻展を行うのは、おそらく初めてのこと。
もっとも、空間もドローイングも彫刻も、すべてが大きいので、写真だけではこのスケール感が伝わりにくいのです。

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人間を入れて写真を撮ると、この大きさが少しは伝わるでしょうか。
「とうとうやり遂げたね」と感慨深く展示を見つめる安藤さん。
最後に、安藤さんが「光のさなぎたち」展によせた文章を掲載します。
明日は午後2時より、作家トークやパフォーマンスなどのオープニングイベントを行います。

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バックのドローイングは福島第一原発。
僕らはどんな状況にあっても光を生み出すサナギのようなもの。
男性は女性のたおやかさと朗らかさを、
女性は男性の気高さと誠実さを愛する。
その行為そのものが光で、
二つが合わさると光はより増幅される。
原発事故とその後の落胆だらけの様々な出来事、
そんなものに魂まで絡め捕られていてはいけない。
今こそ自分自身が光のさなぎであることを思い出し、
男性は女性を女性は男性を大切な存在として誠実に愛し、
その光で世界を満たす時だ。
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