2013/1/13

KEN「EXPOSE 2012 いま。」新井卓展クロージング+トーク  講演・発表

夕方、池尻のSUNDAYで開催されている照屋勇賢展「Cut n'Dry」を観た後、三軒茶屋のKENの連続企画「EXPOSE 2012 いま。」第3回・新井卓展のクロージング・トークに出演しました。

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写真は、新井卓さんのスライド・トークの様子。
3.11以後の福島の撮影や展覧会活動の報告に加え、アメリカで世界最初に核実験が行われたトリニティや核博物館などを訪れた映像も紹介され、今後のさらなる活動の深化が期待される内容でした。

私は、社会との関わりのなかで作品を制作・発表していく実践例としての《原爆の図》という視点から、1953年公開の映画『原爆の図』(監督・今井正、青山通春)を題材にして話をしました。
もっとも、東京国立近代美術館で開催された「実験場 1950s」展でも幅広く紹介されている通り、社会と密接に関わりながら行われた表現活動は、《原爆の図》に限らず1950〜60年代の特徴でもあります。

その一方、現在の社会に芸術が介入していくことは非常に少なく、3.11後に多少状況が変わりつつあるとはいえ、「選挙へ投票に行かなかった約40%の多数派」へどう表現の力で働きかけていくかというのが、新井さんの提示した問題意識でもありました。

奇しくも3.11前後につながりはじめたKENと第五福竜丸展示館、丸木美術館の連携。
この2年近くのあいだ、この3館のあいだでさまざまな企画が生まれてきたのですが、そうした活動の重要性がなぜ広く浸透していかないのかという問題も、粟津ケンさんから投げかけられました。
目前の情勢に左右されず地道に活動を続けていくことが結局は大切であり、また、少数派であるからこそ見えてくるものがある、という前提はもちろんあるのですが、それにしても、ここで起きていることを世間に広く投げかけていく必要はあるのではないか……。

それについては、私も同じように考えていたところがあり、2月7日(木)から『東京新聞』で連載する「非核芸術案内」(昨夏に5回ほど連載したものの続編、今回は3月14日まで6回連載予定)のなかで、作品紹介だけではなく、KEN・第五福竜丸展示館・丸木美術館の3.11後の連携の重要性についても取り上げてみたいと構想しています。

   *   *   *

トーク終了後の交流パーティでは、はじめてKENに来たという観客の方から、「こんな凄い場所があるということを今まで知らなかった」という嬉しい感想をいただきました。
また、女子美術大学のS先生から、「来年度に2週ほど講義を」というお誘いも頂きました。本当にありがたいことです。
少しづつ、できる範囲ではありますが、外に向かって開いていくことが重要なのだと思います。

というわけで、最後はいつものメンバーで近くの中華料理店にて打ち上げ。
第五福竜丸展示館のY学芸員から、丸木美術館で太陽光発電が実現したことの重要性について熱く語られ、大いに励まされた夜でした。
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