2013/1/12

朗読公演「変えられたこと/変えられないもの」  イベント

午後2時から、展示室で朗読公演企画「変えられたこと/変えられないもの:2つ(×2)の物語から」が行われました。

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企画者で演奏担当の高瀬伸也さん、朗読担当の映画評論家・フリーアナウンサーの青柳秀侑さんに加えて、今回は青柳さんの教え子の女子高生も朗読に参加。

演目は、川上弘美の「神様」(1993年)と3.11後に加筆された「神様 2011」、そしてチェーホフの「いたずら」(1886年雑誌初出)と同名の改訂版(1900年)の2作品でした。
高瀬さんの説明によれば、著者が加筆あるいは結末を変えた2つの物語を通して、「福島第一原発における事故は、私たちの日常生活に何を付け加えたのか、あるいは何を奪ったのか」を照らし出し、日常性における「変えられたこと/変えられないもの」への想像力につなげようとする試みです。

川上弘美の「神様」と「神様2011」は以前にも読んでいたのですが、淡々と続く日常描写のなかにひそむ放射能をめぐる微妙な変化は、丸木美術館という空間のなかに響く言葉で再現されると、リアリティの深まりが増していくような気がします。
そしてチェーホフの「いたずら」の劇的な結末の変化は、まさに比較して読むために書かれたような作品。改訂後の、複雑な思いの交錯する結末も深い味わいがあるのですが、後から読まれた雑誌初出版の「でもこのへんで、結婚させていただきましょう!」というあっけらかんとしたハッピーエンドは、若々しい女子高生の朗読のおかげもあって、すかっと心の晴れる思いがしました。

次回の朗読公演は、2月11日(月・祝)午後2時から、「2・11によむ:奇想天外なお話(しんわ)で物語を乗り越える」という内容。
「建国記念日」そして丸木俊の誕生日でもあるこの日、丸木美術館の空間に、落語の「あたま山」、松山巌の「天使のくせに」、安部公房の「天使」、そして丸木俊の絵本から選ばれた“奇想天外なお話”が響きます。
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