2012/10/20

「今日の反核反戦展2012」開幕  企画展

今年も88人の作家(グループ含む)が参加して、「今日の反核反戦展2012」が開幕しました。
大勢の作家さんが出品して下さる「反核反戦展」は、事務作業が非常に大変で、今年は事務局体制の変化の影響もあって、一部の作家さんに対し不手際が発生してしまいました。
本当に申し訳ありません。

会場は、美術館1階の4つの部屋を使っています。
絵画、彫刻、写真、インスタレーションなど、さまざまな表現が並びます。

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原発事故や沖縄の基地問題を主題にした作品、過去の戦争を忘れまいとする作品、一見反核反戦とは関わりがないようでいて、実は精神の根底でつながっている作品など、自由参加なのでテーマもさまざまです。

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呼びかけ人をつとめて下さった画家の池田龍雄さんは、文化(culture)という言葉の語源に「耕す・耕作する」の意味があることを決して忘れてはならない、美術は非自然、反自然的な「資本主義」からの脱却に寄与すべき役割を担っていることを自覚しなければならない……と呼びかけ文のなかで美術の存在価値を説いています。

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この展覧会が、現在の困難な時代を少しでも「耕す」ことができればと願っています。
来館者の方はぜひ、多様な表現の中から「心に残るこの一点」を見つけてみて下さい。

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今年は、急きょ特別出品として、2人の韓国人美術家の作品を展示することになりました。

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1人はKim Seo-kyeongの彫刻《a Figure of Young Girl》(写真下)。
もう1人はPark Yon-binの油彩画《Comfort Women!》(写真上)。
出品の経緯については、JAALA(日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ)美術家会議から寄せられた文書を引用します。

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 この2作品は、韓国・民族美術人協会に所属する2人の作家...の作品です。
 作品は去る8月東京都美術館で開かれた「第18回JAALA国際交流展−2012」に出品されました。しかし会期中に東京都美術館より、政治的主張の強い作品の展示を禁止した使用規定に該当するとして撤去を求められ、表現の自由を基とする反論、抗議をしましたが結果的にやむなく会期途中での展示終了となりました。
 今回、原爆の図丸木美術館での「今日の反核反戦展2012」にご厚意を得て出品させていただきました。観客の皆さんによくご覧をいただき、美術行政の芸術表現に対する視点についてお考えをいただきますようお願いいたします。

 (JAALA美術家会議)
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あまり一般的には知られていませんが(『月刊ギャラリー』10月号で美術評論家のワシオ・トシヒコ氏が「政治的過剰反応の犠牲となった韓国二作品」とコラムで取り上げています)、決して見逃すことのできない事件が東京都美術館で起きていたのですね。
今年の「反核反戦展」にとっては、小さいけれども重要な意味をもつ作品になりそうです。

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午後2時から開かれたオープニング・レセプションでは、池田龍雄さんの乾杯のあいさつのあと、5組のパフォーマンスが行われました。

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毎年恒例、奈良幸琥さんによる鎮魂の舞踏。今年は赤い扇が一段と鮮やかでした。

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初参加のイノチコア(石川雷太・羅入・鷹塀三奈・加藤瀬巳奈・他)は、原発反対デモの再現パフォーマンスで登場。

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飯田晃一&シュガーライス・センター&puku他によるパフォーマンス「地球、あるいは非人間」は、1階奥のホールで行われました。こちらも初参加です。

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夕暮れの原爆観音堂前では、村田訓吉さんらダツゲンオーケストラのコンサート。

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最後のパフォーマンスは、恒例の黒田オサムさんによる「ホイト芸」で締めくくり。
黒田さんのパフォーマンスは、本当に凄いです。
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