2012/10/4

柿本幸造絵本原画/渋谷パルコChim↑Pom展  他館企画など

ひょんなことから某社の絵本編集者Nさんに誘われて、鎌倉へ。
丸木夫妻と直接関わりがあるわけではないのですが、絵本画家として長年活躍された広島県出身の故・柿本幸造さん(1915-1998)のアトリエをお訪ねしました。

『どんくまさん』シリーズ(至光社)や『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド)、そして小学校の教科書(光村図書)に載っている『くじらぐも』などの温かく色彩豊かな作品で知られる柿本さん。
私も、親子二代にわたって柿本さんの絵本にお世話になっています。

この日は、ご遺族の方や担当編集者の方々と、残された絵本原画の保存について、そして今後の展示計画について、少しばかりご相談の相手をさせていただきました。
柿本さんの豊かな作品世界が世代を超えて受け継がれていくために、わずかでもお力になれたのであれば嬉しく思います。

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柿本さんのご自宅や貴重な絵本原画を見せて頂いたうえに、思いもよらず、お土産にどんくまさんシリーズの2冊の絵本や新鮮なサンマなども頂いてしまって、非常に恐縮しつつ、鎌倉を後にしました。

   *   *   *

帰りには、渋谷駅で途中下車して、パルコで開催中のChim↑Pom展を観に行きました。

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パルコの前には、巨大な黒いゴミ袋が……そして電飾看板の「PARCO」の文字のうち、「P」と「C」がなくなっています。
実は、これもChim↑Pomのしわざ。彼らの頭文字である「C」と「P」は、展覧会の会場に設置されて、音楽にあわせて色鮮やかに点滅していました。

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今回の展覧会のテーマは、どうやら「資本主義リアリズム」。
芸術運動「社会主義リアリズム」をもじりながら、資本主義の結果としてもたらされるゴミに着目しているようです。

台湾で問題となっているスクーターの排気ガスをゴミ袋に集めて収集所に「ゴミ出し」してみたり、夜の渋谷の路上のゴミ袋に次々と「放射能マーク」を描きいれてみたり……
ちょうど、2012年10月3日付『朝日新聞』夕刊の芸術欄に、大西編集委員が展評を書かれているので、抜き出してみます。

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……見逃せないのが、ビデオ作品の「東京BOMBerman」(2012年)だ。
 夜の渋谷にメンバーが現れ、路上のゴミ袋に次々と三つ葉状の「放射能マーク」を描いていく。これで放射能ゴミということか。なんと大胆な。
 いや、しかし、人々はほとんど無反応。これにもっと驚く。人々は通り過ぎ、交番の近くでもできてしまう。そして翌朝、淡々と収集車に回収される。この何も起こらなさに現実が透けて見え、怖くなってくる。


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ちょうど会場には、テレビ局の取材のためにリーダーの卯城くんが来ていて、タイミング良く会うことができました。撮影で慌ただしいなかにもかかわらず、後からわざわざ挨拶をするために近づいてきてくれたりして、彼の律義さと世間的なイメージのギャップには、いつも感心させられます。

余談ですが、この日はたまたま妻と娘が幼稚園の仲間たちといっしょに(創立記念日で幼稚園が休みだったため)NHKのスタジオへ遊びに訪れ、パルコの前を通りかかったときに「お友だちが展覧会をやってるの」とChim↑Pom展を紹介したそうです。
巨大ゴミ袋のなかの空気トランポリンで飛び跳ねた娘も大はしゃぎだったとか。
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