2012/7/14

練馬区美術館「船田玉樹展」レセプション  館外展・関連企画

今朝は『朝日新聞』埼玉版に“被爆ピアノの祈り”と題して、いよいよ明日に迫った崔善愛さんの被爆ピアノコンサートの記事が掲載されました。
おかげで午前中から電話の問い合わせもずいぶんありました。
取材をして下さったK記者に感謝です。
以下、記事の全文を読むことができます。
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001207140003

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そして今日は、「新井卓銀板写真展」の初日。
来館者の方に、どんなふうに写真を見て頂けるか、ちょっとドキドキです。
企画展示室が暗いので、中に入っていいのかどうか、戸惑う方もいらっしゃったようでした。もう少し、誘導の方法を工夫してみた方がいいのかも知れません。

同じく今日からはじまった特別企画「さがしています展」は、広島の被爆者の遺品を写真家の岡倉禎志さんが撮影し、詩人のアーサー・ビナードさんが詩を書いた絵本をもとにした展示。
とはいえ、絵本の刊行が大幅に遅れており、昨日ようやく“見本”の絵本が届きました。
本格入荷は来週とのことなので、丸木美術館でも販売いたします。

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午後には練馬区美術館を訪れ、「生誕100年 船田玉樹展」のレセプションに参加しました。

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2年前に京都・東京・広島で開催された「『日本画』の前衛」展で彼の作品を観て、古典的教養と前衛思想のあいだを往還しながら凄みのある世界を拓いた画家としての力量には感嘆していたのですが、今回は約200点の作品で生涯を回顧するという見逃せない企画。
しかも、玉樹の師である速水御舟や小林古径の作品とともに、同郷の友人として交流のあった靉光や丸木位里の絵も紹介されているのです。
丸木位里の作品は、丸木美術館から貸出した《馬(部分)》と、広島県立美術館所蔵の《不動》や《雨乞》などが展示され、位里のファンにとっても見応えのある内容です。

すっかり“日本画の前衛”の代表作となった第1回歴程美術展出品作《花の夕》(1938年)など戦前の作品の存在感は何度見てもやはり凄いのですが、今回初めて見た戦後の作品群―九品仏や滝などの、モチーフや表現の実験を繰り返しながら果てしなく絵画の可能性を探求する情熱と手わざの確かさにはあらためて圧倒されました。
広島県立美術館のN学芸員によれば「むしろ積極的に中央画壇や画廊と距離をとっていた」という孤高の存在であったために、これまではきちんと評価されていなかったのですが、玉樹自身は常に“世界史的視野”で制作に励んでいたそうで、その突き抜けたような誇りと矜持は作品から十分に伝わってきます。
むしろ、よくぞこれだけの作家がこれまで知られていなかった、と思うほどです。

玉樹については、私も丸木位里の友人として名前を知ってはいたものの、戦後の活動については詳しく知らず、今回も、N学芸員からの依頼によって資料を調べなおし、「大河展」などで戦後も丸木夫妻とともに展覧会活動をしていたことに気づいた次第でした。
会期中にあらためて訪れ、もう一度じっくり作品を見ておきたいと思っています。
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