2011/10/22

肥田舜太郎さん講演会  イベント

午後1時半より、94歳の“被爆医師”肥田舜太郎さんをお迎えして、講演会「原爆から原発まで 内部被ばくの怖さ」を開催しました。

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会場には200人を超える大勢の人が訪れ、たいへんな熱気に包まれました。
幼いお子さんを連れたお母さんたちの姿も目立ち、被曝への不安が広がっている社会の現状を色濃く反映している講演会となりました。

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肥田舜太郎さんは1917年広島県生まれ。
1944年に陸軍軍医学校を卒業し、軍医少尉として広島陸軍病院に赴任。
原爆投下直後から戸坂村(現在の広島市東区)で被爆者治療にあたったものの、やがて、原爆を直接受けていない人びとが、口や鼻、目から出血し、髪が抜け、紫斑が出て死んでいく姿を目の当たりにし、深刻な疑問を抱くようになります。
なぜ、ピカ(閃光)にもドン(爆風)にも遭っていない人たちが死んでいくのか。
しかし、「広島・長崎の原爆被害はアメリカ軍の機密であり、見たこと、聞いたこと、知ったことを、話したり、書いたり、絵にしたり、写真に撮ったりしてはならない」という厚生大臣の通達があり、カルテに書くことさえできなかったそうです。
その後、東京に出た肥田さんは、半世紀以上にわたって内部被ばくによる後遺症に苦しむ人びとの治療にあたりながら、被ばく者に対する社会の差別に向き合い、放射能の人体への影響を隠蔽し続けてきたアメリカの実態を追及してきたのです。

今回の講演会の様子は、Ustreamによってネット中継されました。
その一部を動画で見ることができます。



日本政府は、広島と長崎の原爆でどれほどの人が死んだのかという資料さえまとめていない。
だから原発事故が起きても、具体的な指示を出すことができない。
専門家と称する人がテレビに出ては「心配ない」と言うが、とんでもない。
内部被ばくによる被害が明らかになってくるのは、これからだ。――
長い歳月をかけて実際に内部被ばくに苦しむ人びとに向き合ってきた肥田さんの言葉は、とても重く響きました。

長時間におよぶ低線量の内部被ばくが、一時的な強い被ばくよりも多くの細胞膜を破壊するという研究結果もあるそうです。
放射線の害には、こうすればいいという治療法はなく、個人の持っている免疫力を高める生活を続けて病気の発病を防ぐことが大切、というのが肥田さんの説く対処法でした。
早寝早起きを心がける。時間をかけてしっかり食事をとる。
誰でもできることを積み重ねていく重要さを説く肥田さん自身が、94歳とは思えない若々しさと明るさを発している事実が、何より会場に集まった人びとの心を勇気づけていたような気がします。
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