2011/10/17

『北海道新聞』「異聞風聞」に“女ゴーギャンの遺言”掲載  掲載雑誌・新聞

2011年10月16日付『北海道新聞』朝刊の「異聞風聞」欄に、大西隆雄編集委員が“女ゴーギャンの遺言”という文章を執筆して下さいました。

 全国各地で続く脱原発デモの隊列に、北海道が生んだ反戦画家、丸木俊(2000年、87歳で没)の幻影を見た。

という書き出しではじまる文章は、先月、丸木美術館に直接足を運んで取材して下さった内容が、次のように記されています。

 夫妻が生前、絵筆をとった旗が残されている。
 位里は長さ3メートルの布地に「原発やめよ 命が大事」と大きく墨で書いた。俊はその下に子どもやお年寄り、猫や魚、花々を生き生きと描いた。色あせてはいるが、大胆な構図と朱や青の彩りは「女ゴーギャン」の異名を取る俊にふさわしい。
     ◆   ◆
 「夫妻は原発を命の問題ととらえていました。『命が大事』の言葉は二人の芸術の出発点そのものです」。丸木美術館の岡村幸宣学芸員(37)は言う。
 6万人が集まった東京・明治公園の9・19「脱原発」集会では美術館スタッフらがデモの横断幕として掲げた。画家から命を吹き込まれた旗印は健在だ。


(中略)

 福島第1原発の大事故で自宅を追われ、福島県三春町から埼玉県に避難した女性が、美術館の感想ノートに寄せた一文。
 「『原爆の図』をしっかりと見ました。絵の中の人たち、さぞかし生きたかったことでしょうね。福島原発の恐ろしい現状に震え、怒っています。胸が締め付けられるように痛い!」
 夫妻は晩年、事故を予見したように「原発止めないと原発に殺される」と言った。いま絵の中のヒロシマと、現実のフクシマは確かにつながっている。


そして、故郷の北海道のために泊原発への反対を当時の横路知事に訴えた俊の1987年の手紙を抜粋し、今月28日から30日まで室蘭で行われる「原爆の図」の展覧会(来年1月に美唄、2月に深川で順次開催)についても紹介して下さっています。

 今から60年前の1951年、同じ日取りで室蘭から始まり、翌年にかけて道内30ヵ所余りを巡回した「原爆の図」展を一部再現しようと、前美唄市教育委員長の白戸仁康さん(75)らが仲間と語らってのことだ。
 当時は連合国軍総司令部(GHQ)の占領下で原爆展にはさまざまな圧力があった。それをはねのけたのは原爆の絵を見てほしいという夫妻の情熱と、平和を求める道民の心だった。


大西編集委員が文章の締めくくりに記された言葉、

 どんな想像力をもってこの絵を見るか。

というメッセージに大いに共感しながら、清々しい気持ちで読み終えました。
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