2010/12/16

新刊『1950年代―「記録」の時代』  その他

河出書房新社より鳥羽耕史さんの著作『1950年代―「記録」の時代』が刊行されました。

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河出ブックス023『1950年代―「記録」の時代』
2010年12月30日初版発行
著者=鳥羽耕史
発行=河出書房新社
定価=1300円+税


徳島大学准教授の鳥羽さんは、戦後の文化運動を丹念に調査されている気鋭の研究者。
原爆文学研究会や展覧会などでたびたびお会いし、とてもお世話になっています。
今回の著作は、これまであまり注目されてこなかった1950年代――「記録」と文学や芸術が接近し、多彩な展開を見せた時代――を、生活綴り方やサークル詩、ルポルタージュ絵画、記録映画、テレビ・ドキュメンタリーなどに具体的に迫りながら、「記録」は現実をどう変えたかを検証し、「記録」と現代を結ぶ線を再発見するという注目すべき一冊です。

近年、東京都現代美術館での「中村宏 図画事件」展や、目黒区美術館での「‘文化’資源としての〈炭鉱〉」展、そして現在も巡回中の「池田龍雄 アヴァンギャルドの軌跡」展など、この時代の表現を再評価しようという動きが高まりつつあるのを実感しています。
そしてそれは、来春に目黒区美術館で開催される「原爆を視る 1945-1970」展において、ますます確かな流れとなることでしょう。
丸木夫妻の《原爆の図》連作も、そうした流れのなかで、重要な位置を占めることは言うまでもありません。

いわゆる昭和三〇年代ブームの「古き良き時代」でもなく、大阪万博回顧の「懐かしい未来」でもない、生々しく野蛮な「新しい過去」への扉を開く
と記された鳥羽さんの言葉には、胸の高鳴る思いがします。

価格もお手頃ですので、ぜひ多くの方にお読み頂きたい、お勧めの新刊です。
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