2010/10/5

【富山出張2日目】西田美術館展示作業  調査・旅行・出張

温泉旅館で目覚めて窓の外を見ると、山の向こうから朝日が昇っていました。
田園の広がる平野と雄大な北アルプスの山並み。富山県の景色の素晴らしさに朝から心を打たれます。

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朝食の後、西田美術館のY館長が車で迎えに来て下さり、美術館へと向かいました。

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西田美術館は、富士化学工業の創設者、西田安正氏が収集したコレクションを中心に1993年に開館した私立美術館。
古代オリエントや中国の陶磁器・彫刻作品、イコンから現代美術までの絵画作品と、多彩かつ膨大なコレクションが特徴です。
美術館からは北アルプスが一望でき、地域のシンボルである剱岳や立山もよく見えました。

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美術館に着くと、さっそくスマ作品を開梱。続いて展示や照明の調整など、一日じゅう作業を行いました。

今回の展覧会「この素晴らしき世界 丸木スマとアール・ブリュット」(2010年10月8日-11月14日)は、西田美術館のS学芸員が企画されたもので、丸木スマの絵画21点と合わせて、富山県内にあるNPO法人障がい者アート支援工房ココペリのサポートにより活動を行っている知的障がい者アーティストグループworkshop KAI=KAIの作品を紹介するという内容です。

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実はココペリの中心メンバー、画家の米田昌功さんは、かつて丸木夫妻も出品していた人人展の会員。
展示作業の合間に、丸木夫妻の展覧会を訪れたときのエピソードや、中村正義や大島哲似など人人展創設会員の方々の絵画について楽しく(米田さんの言葉を借りれば、“コア”な)話をすることができました。
米田さんが関心を寄せている立山の山岳信仰と曼荼羅の世界観についても詳しく教えて頂き、とても勉強になりました。

今回の展示では、S学芸員の構想によって、スマさんの作品と障がい者アーティストの作品を分けることなく、混在させて見せていくという方法をとっています。
ありそうで、今まで案外なかった素敵なアイディア。
絵画手法の常識にとらわれない伸びやかなスマの絵画と、力強く独創的なworkshop KAI=KAIの皆さんの作品が、見事に豊かな世界観を提示しています。

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富山県内で丸木スマの絵が紹介されるのは、おそらく初めてのこと。
そして、Y館長によれば、「アールブリュット」や「アウトサイダーアート」と呼ばれる“既存の文化や美術教育に影響されない”芸術の本格的な企画展も、富山県内の美術館では初めてだろう、ということです。
地道な活動を続けてこられたココペリとworkshop KAI=KAIの皆さん、そして新鮮で意義深い企画を立ち上げて下さったS学芸員に、心から敬意を表したいと思います。
今後も応援していきたい“小さな美術館”を、またひとつ知ることができました。

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展示作業は夕方には無事に終了し、最後に会場で記念写真を撮りました。
前列左からS学芸員、ココペリのMさん、後列左からY館長、岡村、ボランティアのMくん、画家の米田さんです。
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