2010/8/25

「「日本画」の前衛 1938-1949」展のお知らせ  館外展・関連企画

2010年9月3日より10月17日まで、京都国立近代美術館にて「「日本画」の前衛 1938-1949」展が開催されます。

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本日、そのチラシとポスターが丸木美術館に届きました。
まず目にとまったのが、チラシに記された刺激的な文章です。

 日本の風土に根ざし、季節感も豊かに穏やかな花鳥や山水が描かれた「日本画」の表現世界。その伝統的美意識の描写に飽きたらず、まったく新たな「日本画」の想像を目指そうとしたある集団が現れました。それが1938(昭和13)年4月に結成された「歴程美術協会」です。
 しかも時代は太平洋戦争開戦前夜。国家総動員法が公布され、灯火管制規制や大本営本部といった文字もおどるまさに非常時。この時代に果敢にも「日本画」開拓に挑む姿も驚きですが、自由美術協会や美術文化など当時の洋画家たちとも交流し、抽象やシュルレアリスムはいうまでもなく、バウハウスの造形や工芸までも取り込んだその創造活動こそ、わが国ではじめて具体化した「前衛」美術運動といって過言ではありません。


なんだか勇ましくて、胸躍るような展覧会……
そして、その“わが国ではじめて具体化した「前衛」美術運動”と位置づけられた「歴程美術協会」の会員の一人が、丸木位里だったのです。
1938年11月、神田東京堂ギャラリーで開かれた第1回歴程美術協会展(11/17-21)の直前に会員に推挙された位里は、秋の青龍展に落選した大作《けだもの》と、前年に死去した細川崇圓を悼んで制作した《崇圓の像》、そして《故郷》の3点を出品しました。
翌1939年3月の第1回歴程美術協会試作展(3/24-26)には《鷺》《亜細亜号》《夜鷹》《牛》の4点を出品。
そして同年7月の第2回歴程美術協会展(7/8-14)には、《馬》と《鳥》の2点が出品されました。大胆な垂れ流しの技法で描かれた《馬》は、原爆の図丸木美術館に部分のみ現存していて、今回の展覧会ではきれいに修復されて出品されます。
その後、位里は内紛のために脱退することになりますが、短期間ながら歴程の実験精神に触れた体験は、位里の画業において非常に大きな転換点になったようです。

これまで、ほとんど焦点が当てられることのなかった「歴程美術協会」の活動を、約80点の作品と未公開資料で位置づけるという興味深い展覧会。
9月2日には開会式・特別観覧も行われ、私も京都まで足を運ぶ予定です。
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