2010/1/21

「BANTA -沁みついた記憶-」展  他館企画など

銀座ニコンサロンで開催中のオサム・ジェームス・中川さんの写真展「BANTA -沁みついた記憶-」に行ってきました。
中川さんは昨年の夏に沖縄の佐喜眞美術館で個展を開催しました。今回は2月2日まで銀座ニコンサロン、そして5月20日から26日まで大阪ニコンサロンで、21点の壮大な断崖(BANTA)の写真を発表します。

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http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2010/01_ginza.htm

中川さんは1962年ニューヨーク生まれ。生後7カ月で両親とともに日本に帰国し、15歳まで東京で育ちました。その後テキサス州ヒューストンに移住し、ヒューストン大学芸術学部にて修士号を取得。インディアナ大学芸術学部写真学科長・准教授となり、現在はニューヨーク・グッゲンハイム財団からのフェローシップを受けて妻の故郷である沖縄に滞在し、断崖や壕の内部の撮影に取り組んでいます。

高さ150cm、幅50cmほどの縦に長い画面に、ごつごつした岩肌や打ち寄せる波濤の荒々しい質感が圧倒的な迫力で映し出される作品。
沖縄の断崖といえば、沖縄戦の際に多くの一般の人びとが米軍に追い詰められ、次々と身を投げたことが思い起こされます。
そんな悲しい歴史を潜ませているせいか、BANTAシリーズからは、美しさだけではない深い畏怖の念を感じさせます。

   *   *   *

作品を鑑賞した後、会場にいらっしゃった作者の中川さんにご挨拶。
実は、4月17日から7月10日まで丸木美術館で開催する「沖縄展」に、ぜひ中川さんの作品を出品して頂きたいと思い、ご相談にうかがったのです。
丸木夫妻の《沖縄戦の図》に深い感銘を受けたという中川さんは、出品を快諾して下さいました。
会期途中の5月20日から大阪展があるので、BANTAシリーズは5月中旬までの展示になりますが、それとは別に、沖縄戦における「強制集団死」の記憶が残る壕(ガマ)の作品も展示できないかと検討中です。
丸木夫妻の水墨画とジェームス中川さんの写真がならんだ空間は、それぞれの作品が共鳴しながら、さらに迫力を増すことでしょう。
今回の展覧会における大きな核となりそうです。
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