2009/3/11

田中正造大学・坂原事務局長来館  来客・取材

3月7日より「丸木位里・丸木俊 足尾鉱毒の図展」がはじまっています。
今日は栃木県より田中正造大学の坂原辰男事務局長が来館されました。
坂原さんは、丸木夫妻が《足尾鉱毒の図》を描く際、ともに現場取材をされた方です。

1987年7月に発行された『丸木美術館栃木館 童画原画の家だより』第7号には、坂原さんの記された「丸木先生夫妻随行記」という記事が掲載されています。
そこには、1987年5月19日に渡良瀬遊水池となった旧谷中村をはじめ、足尾鉱毒・田中正造に関連する史跡をまわる丸木夫妻の行程が詳しく記録されています。
   *   *   *
09:00 栃木館を出発。
10:25 渡良瀬遊水池の下宮の堤防に到着。旧谷中村残留民の子孫Tk氏と合流、検問所を通り延命院跡に着く。途中、渡良瀬研究会Tm氏と合流、Tm氏は強制破壊当時の写真を見せながら谷中村の歴史を語り、Tk氏は親から伝えられた谷中村の様子を語る。
その後、役場跡を見学し、Tk氏と別れ合同慰霊碑を見る。Tm氏と別れる。
12:30 合同慰霊碑を出発。
13:10 館林の茶館「万里」到着。市議Y氏が出迎え、昼食を御馳走になる。
14:35 鉱毒反対運動の拠点となった雲竜寺に到着。川俣事件の碑、救現堂、田中正造の墓を見学し、本堂で鉱毒事件関連資料を見る。
15:25 佐野市郷土博物館に到着。Tm氏と再び合流し職員と懇談。田中正造の生涯をたどったビデオを鑑賞し、遺品・日記・資料展示物を見る。
16:45 喫茶店「エッグ」で休憩。
17:45 佐野市小中町の田中正造生家に到着。旧佐野市郷土博物館館長S氏と合流、田中正造生家内や隠居所でTm氏を交え話を聞く。
19:00 田中正造生家を後にし、佐野市内の料亭でS氏と対談。
21:00 栃木館に帰着。
   *   *   *
朝早くから夜遅くまで、丸木夫妻が精力的に取材を重ねていた様子がよくわかります。
坂原さんは、以下のように随行記を結んでいます。
「私は、田中正造研究に携わって5年近くになりますが、今回は色々と教えられる物がありました。御夫妻とも高齢ながらも、行く先々で人々の話を熱心に聞き、写真を撮っている。この『鉱毒の図』の製作に取組む情熱と体を張っての絵画製作のエネルギーに胸を打たれました。また正造が遺したシラミの話や生家の小猫に関心を寄せる気持ちは、全ゆる小動物(いのち)を愛するというとてつもない心の広さを感じました。“鉱毒の図”が完成する事により、再び繰返しては成らない鉱毒被害と被害者・その歴史と戦争に繋がった国策。また全地球的規模で侵されている自然破壊に対して、世論に訴える大きな力となる事を、私は期待しております。」

「足尾鉱毒の図展」関連イベントとして、5月6日(木/祝)午後2時から、坂原さんをお招きして「足尾鉱毒事件は終わっていない」と題する講演会を行うことも決まっています。
詳細は後日掲載いたしますが、丸木夫妻が晩年に力を注いだ足尾鉱毒事件について、詳しくお話を伺うことのできる貴重な機会となりますので、ぜひ多くの方にお運びいただきたいと思います。
0




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ