2019/3/12

もう一つの日本文化 (「FMピパウシ 木村二三夫の言いたい放題 3月草稿」ほか)   文化・芸術
 あと10日程で開催される【平取「アイヌ遺骨」を考える会の学習会】の準備は順調に進んでいる。目玉は、@【平取町アイヌ担当課長による[大学保管アイヌ遺骨の地域返還ガイドライン]や[アイヌ新法]の解説】と、A韓国KBSテレビのドキュメンタリー【静かな人間の大地−小川隆吉の半生】だが、びっくりするような国関係資料が配布されるかもしれない。

 さて、前回のブログで、木村さんの沖縄講演を紹介した琉球新聞記事を掲載したが、その記事について、コメントが来た。コメント全文は前回ブログの下部に掲載されているが、次のような疑問が寄せられた。

 >「日本人がアイヌ民族を大量に虐殺し」って・・・そんな話は、この記事で初めて見た。
 >証拠のある話なのか知りたいんだが、参考になる情報はあるんでしょうか?

 →この事について、木村さんから感想を聞いた。
 木村さんは、「言い方がまずかったかもしれないな」と話をしていた。日本人がアイヌを虐殺した例は事欠かないが、「大量に虐殺」というと、やはり数が問題になるよなあ、と若干困った様子。

 木村さんの感想とは、ちょっと違った観点ではあるが、私の感想も述べたいと思う。私は、木村さんも含め、数名のアイヌとは10年を超える交流がある。それなりに色々な話をする。今回のテーマのような話が出る時もある。

 管見ではあるが、私の知っている彼ら(彼女ら)の多くは、心の底からそういう実感を持っている人が多い。では「証拠のある話」かというと、「証拠のある話とは、文書記録のあるもの」と決め方ならば、そうではない。

 なぜなら、恐らく、明治時代初中期も含め、それ以前には、アイヌ側が記録した文書というものがないからだ。それ以前の時期のアイヌに関する文書記録は、多くが公的記録で全て日本人側のものだ。松浦武四郎のような例外を除いて、公式記録で日本人が不利になる記録は残さないと考えるのが妥当だ。

 例えば、【クナシリ・メナシの戦い】
 日本側の記録は、【クナシリ・メナシ地方合わせて130人のアイヌが蜂起し、71人の和人を殺した】であり、【松前藩は直接の加害者である37人のアイヌを死罪として処刑した】というものだ。

だが、私の知っているアイヌ(彼ら・彼女ら)は、この数字は信じていない。
例えば、日本人が71人殺されたなら、37名のアイヌ処刑だけで日本人が満足するわけがない。日本人は200人や300人のアイヌを殺さなかったら満足しないだろう、と考えている。

 根室市のHPで【根室市の歴史について〜1789年クナシリ・メナシの戦い】が掲載されている。
 https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/lifeinfo/kakuka/kyoikuiinkai/kyoikushiryokan/siryoukann/rekishinitsuite/tatakai/4719.html

 それによれば、この蜂起の鎮圧軍(松前藩の軍勢)は260人。鉄砲85丁・大砲3挺・馬20頭の大部隊だ。鎮圧軍は、蜂起に関係したメナシの183人とクナシリの131人のアイヌをノッカマップに集め取調べを行った。そして37人に死罪が決定。翌日、指導者であったマメキリから順番に牢から引きだし、首をはねていった。

 次々と首をはね、5人目が終わり、6人目の時、牢内が騒がしくなり、大勢がペウタンケと呼ばれる呪いの叫びをあげ、牢を壊そうとしたので、鎮圧軍は牢に鉄砲を撃ち込み、逃げる者は槍で突き刺し、大半を殺した後、牢を引き倒し37人全てを処刑した。

 以上が、日本側の記録であるが、私の知っているアイヌ(彼ら・彼女ら)は、次のように考えている。

 牢内の30余人が騒がしくなり、ペウタンケの叫びをあげたとしたら、現場にいた他の300人弱のアイヌも同調しただろう。そして、その300人弱のアイヌにも鉄砲は撃ち込まれただろう、皆殺しにされたと考えている。

 日本側の記録では、37人に胴体を埋めた塚に、太さ30センチメートル、長さ3.6メートルの角材の四面を赤く、四角を黒く塗り、ノッカマップ岬の四方から見渡せるところに建てた。現在はこの場所がどこか不明、ということになっている。

 ノッカマップで、将来、数百人の折り重なるアイヌ遺骨が発見されたら、アイヌの想像が正しかったと証明されるだろう。

 幕末の探検家、松浦武四郎は、アイヌの手を借りながらもアイヌモシリを隈なく巡り、数多くのアイヌ語地名を地図に、当時のアイヌ人物像を記録に残した。

 武四郎は、当時、文字を持たなかったアイヌ達の思いを、アイヌに寄り添う視点で文書で残した。その武四郎は旅の終わりでこんな事を書き残している。「日本人の役人達がアイヌの骨、血肉を宴席で飲み食いしている夢を見た」と。武四郎の夢の基となった事実があるのだろうと思われる。

 さてさて、今回も「FMピパウシ 木村二三夫の言いたい放題 3月草稿」をご紹介する。*草稿ですので、実際に放送されたものとは、若干の違いがあります。


 アイヌ民族で、初の国会議員であった私達同胞のニシパ萱野茂さんの残してくれた名言があります。それは、『アイヌは、アイヌモシリ(北海道)を日本国に売った覚えも貸した覚えもない』と。

 FMピパウシ・リスナーの皆さん、イランカラプテー。
 木村二三夫の言いたい放題の時間です。

 先月(2月)15日、安倍内閣でアイヌ新法案が閣議決定され、衆議院へ提出されていますが、これまでのアイヌ振興政策と【どこが】【何が】変わるのでしょうか?

 冒頭、萱野茂ニシパが残してくれた『アイヌは、アイヌモシリ(北海道)を日本国に売った覚えも貸した覚えもない』、この言葉の実態・歴史事実から日本政府のアイヌ政策は始まります。

 約150年前、明治政府は、【アイヌが使用していたアイヌモシリの土地・イオルの権利を全く認めず、アイヌから土地を奪い、その奪い取った土地を本州などからの移住者に分け与える政策】を取りました。これにより、現在の北海道が創られました。

 明治政府はさらにアイヌに対し、主食の鮭・鹿等の捕獲を禁止、樹木の伐採禁止などの政策を取り、生活する権利の全てを奪われたアイヌは貧困にならざるを得なかった。アイヌ語は教育で禁止され、アイヌの文化と生活は共に破壊されました。これが歴史事実です。

 今から22年前、アイヌ文化振興法が制定されました。この時の国会審議において、参議院議員であった萱野茂ニシパは、こう発言しています。

 『私は、今までパスポートを必要とする(外国への)旅を二十二回しました。行く先々で先住民族と称せられる人々に会いましたが、侵略した人とされた人との間にみんな条約があります。アイヌ民族にはそれがありませんでした。

 そして、主食を奪われた民族に会ったことはありません。シカを主食、あるいは鯨を主食、サケを主食、そういう人たちはみんなその主食だけは保障されていたのであります。』

 日本政府(明治政府)の行ったアイヌ政策は、他の帝国主義国と比べても過酷だったという証拠でしょう。

 それ以前のアイヌは、サケ等の捕獲権、クマ・シカ鹿等の狩猟権、樹木等の伐採等・利用権など、山海の自然の恵みの利用権等を有していました。

 今から12年前、日本政府も賛成して【国連先住民族権利宣言】が採択されました。この宣言で記述されている【先住権】には様々なものがありますが、特に、本則だけでなく前文にも記載されている【土地・資源に対する権利】は最も重要な権利です。

 この宣言が契機となって、翌年の【国会・アイヌ民族先住民族決議】、内閣官房長官の要請による【アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会報告書】という経緯があり、今回のアイヌ新法(案)につながるのですが・・・、【土地・資源に対する権利】や【奪われた権利の回復】についての記述は何もありません。

 22年前、萱野茂ニシパが身命を賭けて制定に取組んだ【アイヌ文化振興法】の内容からの前進は、全くありません。

 法律の条文で紹介すると、「アイヌ文化振興法」で進められる施策は、【アイヌ文化の振興等を図るためのもの】。「アイヌ新法(案)」で進められる施策は、【アイヌ文化の振興等】並びに【アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活するためのアイヌ文化の振興等に資する環境の整備に関する施策】。

 アイヌ新法(案)の目新しい部分も、国の責務はあくまで【アイヌ文化振興の環境整備】であり、一見、資源と見える【サケの捕獲】や【国有林内の樹木採取】も文化伝承に限っており、結局は、アイヌ文化振興の域を出ていないということです。

 【日本政府は、アイヌの権利については、今後も文化振興しか認めない】という明確な意思表示です。本当に中身のないカラッポの法案です。なお、立法の目的を示す第1条には、日本政府がアイヌに加えた歴史事実が何一つ記述されていません。

 日本政府が何とか、来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催前に【アイヌ(先住民族)新法は作りました】と外国に見せたい、というアリバイ作り以外の何物でもありません。

 22年前のアイヌ文化振興法制定時の国会審議で萱野茂ニシパが発言した『アイヌと和人の歴史的和解として数百年の歴史を超えた第一歩となるのかと考えるとき、言葉には言い尽くせぬ感慨深いものがある・・・』に対して、私は後進の一人として、申し訳なさで心がふさがります。

 【アイヌ民族は、先住民族だ】と法律で定められたと喜ぶ者、【アイヌ政策推進交付金(仮称)】の10億円位のはした金で、夢のようだと喜ぶ者、と様々ですが、実態はアイヌを前掛け・看板にした自治体向けの補助金です。実積としての金の配布先は大部分が日本人(日本人が経営する企業)になるでしょう。アイヌ個人を対象に配付する仕組みではありません。

 誤魔化し・イカサマが得意な日本政府(内閣官房副長官補、アイヌ政策推進室)は、この交付金10億円について、外国向けには【全額が先住民に交付されるように聞こえる説明】を行うと思います。

 今も昔も、アイヌは御しやすい民族だとほくそ笑んでいる何処かの旧帝国大学の御用学者、実態は政治学者兼日本政府代理人の顔が目に浮かびます。

 この中身のないカラッポな悪法づくりに手を貸し、媚びへつらい、何を求めて、何処へ向かって千切れんばかりに尻尾を振り続けてきたのか。何処かのアイヌ協会、スンケ・アイヌ達は、この法案が成立したら、これまでやってきた行為に責任を感じて、同胞の為に、うち揃って切腹してほしいものです。

 【先住権】のことになると、菅・内閣官房長官をはじめ、政府のアイヌ政策に関係する官僚などは、アイヌ新法案に影響が及ぶことを意識してか、踏み込んだ話になると、皆、口を揃えて、【憲法の下の平等】とか、【国民の理解が得れない】というようなふざけた話をします。

 先ほどもお話ししたとおり、【日本政府は、アイヌから土地を奪った。さらに、アイヌは主食の鮭・鹿等の捕獲を禁止されるなど生活する権利の全てを奪われた結果、貧困にならざるを得なかった】。この歴史事実を、日本政府は、自ら日本国民全体に説明すべきです。

 模範例としては、11年前、オーストラリアのラッド首相が行った【アボリジニへの公式謝罪】があります。TV中継されたこの謝罪は、オーストラリア国民の130万人が視聴したそうです。先住民族の人々にとって過去の重荷から解放され心癒された日であったと同時に、多くの非先住オーストラリア人にとっても心揺さぶられる出来事だったとのことです。

 私は、安倍首相にラッド首相の猿真似をしろと言いたいわけではありません。政府の責任ある立場の者が、【国民にアイヌが辿った辿らされた歴史事実を説明しないまま】、国民の理解が得れないというようなふざけた話をするな、と言いたいだけです。

 アイヌ遺骨の返還問題についても同様です。なぜ、【アイヌの墓地にあった[アイヌ遺骨]が、現在、大学が保管しているのか?】、言うまでもなく、大学にあるアイヌ遺骨のほとんどは、【過去において、旧帝国大学(国立大学)の教授等が違法・不当に発掘・収奪した】からです。

 加害者である日本政府関係者は、誰一人、この事実に一言も触れず、裁判所和解の結果による再埋葬の場でも謝罪しません。日本政府としてはただ、【いかに返還させずに遺骨DNA研究を進めるか】を画策しているように見えます。

 私は何度でも言い続けます。まず、日本政府は、加害者としての歴史事実を認め、謝罪、またはそれに準じた誠意を見せることが、日本政府とアイヌの両者にとっての【あるべき未来の始まり】の第一歩ではないでしょうか。

 自分達の不都合な事実にフタをするなと大声で叫びたい気持ちでいっぱいです。何度でも言い続けます。【過去に目を閉じるものに未来はない】と。過去から学び、その反省を基に前進していくことが、より良い未来を作り出す為の大事な教訓ではないでしょうか。

 木村二三男の言いたい放題の時間でした。イヤイヤイケレ。
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2019/2/26

もう一つの日本文化 (「FMピパウシ 木村二三夫の言いたい放題 2月草稿」ほか)  文化・芸術
 木村さんから依頼されているいくつかのテーマがあるが、ちょっと手掛け始めたまま積み残しになっているものが多数ある。賞味期限切れにならないうちに形にしたいがどうなるか。

 さて、木村さんから最も急ぎでやってくれと依頼されているのが、来月(3月)24日(日)13:00−15:30、平取町の二風谷生活館で開催される【平取「アイヌ遺骨」を考える会の学習会】のPRだ。

 詳細はチラシでご確認いただきたいが、目玉は、@【平取町アイヌ担当課長による[大学保管アイヌ遺骨の地域返還ガイドライン]や[アイヌ新法]の解説】、A27年前のTV番組であるが、韓国KBSテレビ制作のドキュメンタリー【静かな人間の大地−小川隆吉の半生】だ。

 私は、木村さんからこのドキュメンタリー(DVD)を借りて観たことがある。小川隆吉さんの父親が朝鮮人(韓国人)であることは少し前から知っていたが、その父親というのが、強制労働の工事現場から逃走しアイヌ民家にかくまわれていたという事実は知らなかった。

 最近、日本と韓国との間で慰安婦や徴用工の問題が、大きな問題として表面化している。日本政府、あるいは韓国政府の見解を聞いて(読んで)いると、例えば「強制性があった」、「強制性がなかった」の0か100か(完全な白か完全な黒か)の応酬に終始している。

 案件が一つならば、どちらかが完全に正しいこともあるだろうが、案件は多数、無数にあるに近い。二者択一で整理できる課題ではない。私は、両政府の主張や応酬自体が、【過去の事実(真実)の解明】からは遠いところにあると考えている。

 それにしても、【小川隆吉さんの父親が命がけで逃げ、アイヌ民家に逃げ込んだ。そしてそのアイヌ民家は小川隆吉さんの父親を受け入れた(かくまった)】という歴史事実は否定できない真実である。*クリックで拡大します。

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 さて、話は変わる。
 沖縄県民投票 反対が72.15%と「埋め立て反対」という沖縄県民の強い民意が示された。

 これに対して、政府は【法的拘束力はない】などとふざけたこと(もっともらしいこと)を言っているらしいが、世の中には【法的拘束力】がなくても尊重されていることは沢山ある。

 例えば、「天皇陛下のお言葉」、「総理大臣の談話」、「アイヌ政策推進会議を含む様々な諮問会議」など、どれも【法的拘束力はない】。だからといって日本政府は無視していない。

 日本政府が、【法的拘束力はない】などとふざけたこと(もっともらしいこと)を言って無視するのは、【今回の県民投票】や【市民デモ】などに対してだ。

 【法的拘束力】がないから尊重しないのではない。もともと尊重するつもりがないという事実を誤魔化す為の言い訳だ。こういった【民主主義も道理を知らない無知の輩(小人)】が国の実権を握っているというのが、日本の実態だ。

 また、同じような誤魔化しは、アイヌ新法(案)についても言える。

 【アイヌ民族を先住民族と法律で初めて明記した意義は大きい】。初めて聞いた分にはもっともらしく聞こえる。このようなことを述べている識者、マスコミ等は複数ある(いる)。

 だが、このもっともらしい賛美は、【平成9年のアイヌ文化振興法の制定】の際も、同様に行われている。次のようなものだ。

 『平成9年7月1日、「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律」(アイヌ文化振興法)が施行されました。

 この法律は、我が国の法体系上において、はじめてアイヌの人たちを民族として認めるとともに、アイヌの人たちの民族としての誇りが尊重される社会の実現を図ることなどを内容とする画期的なものです。』

 その10年後(平成19年9月)には、国際連合総会で、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が採択され、翌年は、衆議院及び参議院の両院で、「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で採択された。

 この国会決議を受け、日本政府は、アイヌの人々が先住民族であるとの認識を示した。既にアイヌは法律上民族と規定され、日本政府はアイヌを先住民族であると認めている。法律(アイヌ新法)で先住民族と明記せざるを得ない、当然のことだ。

 今回のアイヌ新法(案)だが、この内容は【先住民族の権利】という視点からは、全く中身のないものだ。法律案全文を読んでも【アイヌの先住民族として奪われた権利の回復】など読み取れない。

 この【誤魔化しのアイヌ新法(案)】を、成立に向けての、その場しのぎの誤魔化しの為に政府が様々な手を回して(裏工作して)、【アイヌ民族を先住民族と法律で初めて明記した意義は大きい】と言わせているだけだ。

 政府や政府の手先の識者どもは、【民衆・国民・道民はバカだから、何回だって騙せる】と思って発言しているということだ。

 同様の誤魔化しに【初めの一歩】というものもある。今回の北海道新聞の報道だけでも3回確認できる。

・【北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長】−『新法案は初めの一歩だ』
・【高橋はるみ・北海道知事】−『長いアイヌ政策の歴史の中で大きな一歩だ』
・【北海道新聞記事のタイトル】−『アイヌ新法案衆院提出 「先住民族」明記 総合施策へ第一歩』


 恐らく、【平成9年のアイヌ文化振興法の制定】の際も、同様に使われていただろう。こういった発言をするものは皆、日本政府の代弁者だ。

 日本政府(内閣官房副長官補、アイヌ政策推進室)の魂胆は、【アイヌ(先住民族)の権利については、永久に第2歩を歩ませるつもりはない】ということだろう。

 さて、また、話は変わる。
 1年半ほど前、2017/8/6と2017/8/17でアイヌ文化に興味を持っているアメリカ人を紹介した。

 そのアメリカ人から、先月(1月)、新年の挨拶と共に2月の札幌の雪まつりを見に来るというメールがあった。日本の冬は初めてで、(サンフランシスコ在住なので)雪自体、20年以上触れていないとのこと。

 私もぜひ会いたいと返事をして、彼からの返信を待った。返信は次のとおり。

 『〇馬さん、札幌の予定はまだ全部決めてませんでしたので、お返事遅くなってすみません。

 札幌は2月1日から18日までいます。6日(水)、7日(木)、8日(金)、13日(水)はまだ予定がありません。冬ですので運転は無理しないでください。どこか近い場所に行きましょう。

 6日(水)にアイヌのライブがあるから、一緒に見て食事をしませんか。私の妻も来ますので、〇馬さんの奥さんも一緒にいかがですか。それでは会うのを楽しみにしています。D〇v〇』

 なんと、彼からアイヌ・ライブのお誘いだ。

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 アイヌ?誰のライブ?と確認すると、なんともはや、小川隆吉さんの息子=Toy Toy(小川基/モトイ氏)だ。私はToy ToyのCDを持っていた。

 10年近く前のことだ。小川隆吉さんの妻=Toy Toyの母=小川早苗氏は、著名なアイヌ刺繍家であり、自宅を作品のショールーム兼店舗にしていた。私は、アイヌ刺繍を見に行き、刺繍は買わずToy ToyのCDを買ったということだ。

 我家の車(自家用車)の音楽ハードディスクには、アイヌの曲も20曲ほど入っているが、うち3曲はToy ToyのCDからのものであり、D〇v〇(アメリカ人)も2年前の私とのドライブで数回は聞いている。

 今回のライブも素晴らしかった。ライブ終了後、会場で、D〇v〇も私も彼の2枚目のCDを買った。D〇v〇はサンフランシスコの[桜まつり]に出演しないかと誘っていた。沖縄のバンドは毎回出場しているが、アイヌは今まで出場がないとのこと。

 私は彼と小川隆吉さんの話をした。この父と息子は考え方・活動方針が違うが、双方ともアイヌ自立の為の活動を積極的に行っていることが確認できた。

 このアイヌライブの他、私とD〇v〇は野幌森林公園でSnowshoe hikingをしたり、例によって木村さん宅など(萱野茂アイヌ資料館、貝澤徹さんの工房)の訪問などを行った。

 彼はアメリカインディアンなど、アメリカにおけるマイノリティーへの支援活動も行っている。私から聞いた【日本政府(内閣官房副長官補、アイヌ政策推進室)のアイヌ政策に係る悪行の数々】も自国(アメリカ)で公表してくれるかもしれない。

 彼には、今回も我家の茶室でお茶(薄茶)をふるまった。お茶は気に入ったらしく、2服差し上げた。

 彼は、茶室の控室に置いてあったアイヌ刺繍のクッションを見て「とても良いね」と言ったので、このクッションはToy Toyの叔母にあたる加藤町子さんの作品だと説明したところ、「アイヌの世界はvillageみたいだ。みんながどこかで関連している」と感想を言っていた。

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 さてさて、最後に「FMピパウシ 木村二三夫の言いたい放題 2月草稿」をご紹介する。*草稿ですので、実際に放送されたものとは、若干の違いがあります。

 『なぜ、アイヌ民族と琉球の人達だけが、未だに日本政府の植民地主義・政策の被害者としての歴史を、今現在も現実として引きずっていかなければならないのか、私には理解できません。

 FMピパウシリスナーの皆さん、イランカラプテー。
 木村二三男の言いたい放題の時間です。

 日本政府にとって、アイヌ民族と琉球の人達は、【二級国民】、【準国民】なのでしょうか。政府の地域政策、地方自治、民主主義、国民としての人権など、何をとっても一般国民と比べて不平等を強いられています。

 その一つに、琉球の人達には、「沖縄県の面積の11%が米軍基地」という日本政府による一方的な押し付けがあり、米軍普天間飛行場の辺野古移設が今大きな問題となっています。

 日本として、どうしても米国の傘が必要ならば、日本全体で基地の負担を平等に担うべきではないでしょうか。

 【米軍普天間飛行場の移設計画、名護市辺野古の埋め立て】の賛否を問う県民投票が、今月24日に行われますが、先月までは,実施しない意向を表明する市長が相次ぎ、県内有権者の3割を占める5市で投票ができない事態が起きようとしていました。

 ですが、先月(1月)29日、沖縄県議会は、県民投票の選択肢について、「賛成」、「反対」に、「どちらでもない」を追加するという、3択に改正する条例を可決し、今月(2月)1日には、県内41市町村の全県実施が決まりました。

 これは、関係者の諦めない・粘り強い努力・執念の結果、賜物(タマモノ)ですが、私は、今は亡き、翁長前知事の想い、日本国民はみな平等であるという強い意志、願いが、民主主義の正道に導いてくれたのだと思っています。

 なお、県民投票の結果については「賛成」、「反対」または「どちらでもない」のいずれかの多い数が投票資格者総数の4分の1に達したときは、知事はその結果を尊重しなければならないとされており、投票結果については、内閣総理大臣及びアメリカ合衆国大統領に対し、通知することとされています。

 何としても、琉球の皆さんの大きな声で、日本政府、アメリカ政府を動かしてほしいと思います。そして私達、アイヌも日本人も、日本国民の一人一人が「アイヌ ネノアン アイヌ」(人として)琉球の人達を応援していかなければと思います。琉球の人達よ、頑張れ!

 さて、もう一つ、琉球の人達と連携したいことがあります。アイヌ民族の人権、尊厳が踏みにじられ、旧帝国大学(国立大学)教授等によって研究用として、違法・不当に発掘・収奪され、持ち去られた遺骨問題が琉球にもあるということです。

 昭和初期に旧京都帝国大学(現京都大学)の人類学者が、研究目的で、14〜15世紀の琉球王朝の貴族らの墓所から遺骨を持ち出し、現在も保管する京都大学は返還しておりません。

 昨年12月4日、琉球王朝の子孫らは違法だとして、京都大学に遺骨の返還と慰謝料を求めて京都地裁に提訴しております。アイヌ民族の遺骨返還を求める訴訟は複数起こされ和解が成立するなどしておりますが、琉球の遺骨の返還訴訟は始まったばかりです。

 アイヌ民族の遺骨、琉球の人達の遺骨は、死してからもなお、日本政府(国立大学)の研究用として、「植民地支配」を受けなければならないのか。
日本政府は、この様な事実・実態を前にしても、日本国民の人権は平等ですなどと言えるのか。真(マコト)に馬鹿馬鹿しい話ではないか。

 1879年の琉球併合(沖縄県設置)により、500年間続いた琉球王国は滅亡し、以来、日本政府は、植民地扱いを継続しています。日本政府が「植民地支配」を否定するならば、なぜ、「辺野古の海に米軍基地は要らない」という琉球の民意を黙殺し、埋め立てを強行するのか。

 アイヌ民族に対するものと同様に、琉球の人達の人権を【一般の日本国民の同じに見なさない差別】です。日本政府の大学、国立大学である京都大学が、琉球の人達の遺骨返還要求に誠実に真摯に対応しないのも根は同じです。

 私はアイヌ民族の一人として、先人達の遺骨、人権、尊厳、盗られたものは取り返すという、当たり前の事に立ち上がってくれた琉球の人達には敬意を表すると共に感謝しています。百万の味方を得た気持ちです。

 琉球の人達にエールを送りたい。一緒に頑張ろう!
 木村二三男の言いたい放題の時間でした。イヤイヤイケレ。』

最後の最後に、2019/2/10の琉球新聞記事を紹介する。
 2月9日、沖縄県宜野湾市で木村さんが講演した。木村さんによれば、とてもすごい盛り上がりだったとのことだ。
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2019/2/1

もう一つの日本文化 (「保有個人情報開示請求書」ほか)  文化・芸術
 先日(2019/1/18)のブログで、木村さんの今年の行動計画は、複数の手段を連携させながら進めていく事を紹介した。

 第1弾は、先のブログで紹介した国への文書であるが、これについて、国側から動きがあった。後段で触れるが、その前に、行動計画の第2弾をお知らせする。

 木村さんが共同代表を務める【平取「アイヌ遺骨」を考える会】の学習会が、3月24日(日)13:00〜、平取町・二風谷生活館で開催されることが決定した。討論テーマ、講師等は、確定次第お知らせしていくが、木村さんから【前宣伝を頼む】との強い依頼があった。是非とも皆様の参加をお願いしたいとのこと。

 さて、1月16日に木村さんから内閣官房副長官補あて提出した【行政文書開示請求書】であるが、後段に掲出のとおり[内閣官房内閣総務官室情報公開担当]より通知があった。

 Kimura Project法務スタッフと協議の結果、木村さんは「保有個人情報開示請求書」を提出することとし、1月29日、内閣官房副長官補あて送付した。昨日(1月31日)10:45に配達完了と日本郵便からのメール報告を受けている。

 木村さんが、昨年4月に行った【3文書の行政文書開示請求】に対しては、全て【作成及び取得をしておらず保有していない】などというふざけた回答を内閣官房副長官補からいただいたが、今回はどの様な回答が返ってくるのか楽しみである。

 以下、参考まで掲出する。
 <国からの通知文書>  *クリックで拡大します。
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 <国からの通知文書の添付書類>
 保有個人情報開示請求書の様式及び記載要領、取下げ書様式

 <木村さんが提出した保有個人情報開示請求書>  *クリックで拡大します。
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 <取下げ書>
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 さて、話は若干変わる。
 2018/8/3のブログで、当ブログが本州の図書館でフィルターがかけられていて入れなかった旨の報告をいただいたが、その後、本州の他の場所でも接続不可になっている旨の報告をいただいた。

 この事実から推測すると、当ブログは公立図書館において閲覧禁止になっているということだろう。どのような根拠で、どのような手続きを経て、日本国憲法第21条で保障されている個人の権利を強奪しているのか知りたいものだ。

 さて、今回、さらに奇妙な原因不明の出来事が発生した。

 先述のとおり、1月16日の木村さんの【行政文書開示請求書】に対し、[内閣官房内閣総務官室情報公開担当]から通知があった。

 その対応の為、私は、Kimura Project法務スタッフと電子メールによる協議を行っていたわけだが、私と当該スタッフとの間の電子メールの到着が28時間半に渡って遅延するといった事態が起きた。

 関係電子メールを掲出する。
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 文書中、@は、法務スタッフが送信した時刻だ。
 私は、夕刻なっても法務スタッフからの回答がない為、当該スタッフにрオたが、「昼過ぎには送信している」との回答、念の為の再送信を依頼した。

 Aは、法務スタッフが再送信した時刻だ。
 この再送信後も文書の到着がない為、その後、当該スタッフとの間で、私からの送信や、既送信文書への返送等、色々と試したが、いずれも到着せず。

 Bは実際に到着した時刻だ。法務スタッフ送信の翌日の夕刻だ。なんと28時間半後の到着だ。
 なお、様々な試した送信文書6文書は、この文書と団子になって到着した。

 この原因不明な出来事は、何なのであろうか?こちらは何でもできるとの威嚇行為なのであろうか。

 この電子メール送受信妨害について、法律上、どのような問題点があるか、1月29日、法務スタッフに照会した。今回は、念の為、回答を通常の電子メールと別の手段とで同時に送信してもらった。

 結果は、(通常の)電子メールが【Tue, Jan 29, 2019 4:05 pm】受信(到着)、別の手段が【2019/01/29 12:22】受信(到着)である。
 時間差は3時間半と、前回よりも25時間も早くなったが、そういう問題ではないだろう。

 さて、法務スタッフの見解を紹介する。
 まず、憲法とは、【国家の権力を制限して国民の自由や権利を保障するためにある】という大原則がある。

 そして、【憲法における自由主義ないし人権保障とは、国家から侵害を受けないこと】を意味する。そして、【人権が不可侵のものとして保障されている以上、国家は人権を制限できない】のが原則である。

 今回の事案に該当する部分は、次のとおり。

 日本国憲法第二十一条は、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。」と規定している。

 法務スタッフの解説のように、選挙など政府(国家)に対する直接的な国民の意思の発現の以前に、憲法による政府(国家)への規制・制約があるから世の中の秩序は維持できる。

 強大な権力を有する国家(政府)が、自らに反する意思を有する国民の人権をどうにでもできるようになったら、そこに世の中の秩序はない。

 1月23日、我国の安倍首相は、スイス・ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)に出席し、「20世紀はガソリン(自動車・航空機燃料)の時代だったが、21世紀はデジタル・データが経済成長のエンジン」とかの高説を垂れ流していたそうだ。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page4_004676.html

 では翻って我国の実態はどうだろう。憲法で定められている【個人の言論、表現、通信に係る権利の保障】さえ実施できなくては(厚労省の賃金データ不正と構造的には同じ、無能な部下官僚の行為によって)、国民も首相も多大な損失を受ける(首相は本当にいい加減な男だと窮地に立たされてしまう)ということだ。

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2019/1/18

もう一つの日本文化 (Kimura Project代表 木村二三夫の内閣官房副長官補あて文書)  文化・芸術
 一昨日(2019/1/16)のブログで「FMピパウシ/木村二三夫の言いたい放題/1月草稿」を掲載した。その中には、木村さんの新年の抱負も含まれている。次の部分だ。

 【…そういった問題はたくさんありますが、ともかく地域返還が現実味をおびてきました。…大学などで、長いこと、彷徨い続けていた同胞、エカシ、フチ達の遺骨(魂)を、今年、やっと、やっと故郷、平取へ帰還させ、今度こそ永遠の眠りに着かせることが出来そうです。

 しかし、「アイヌ遺骨問題」は、これで終わりではありません。これは僅かな前進の第一歩です。私は今、「これでやっとスタートラインに立てた」という思いです。「アイヌ遺骨問題」は、平取出身の遺骨だけの問題ではありません。 

 他の地域からの遺骨、現在、今、この瞬間も彷徨い続けている他の同胞達の遺骨、魂、尊厳が約1600体。これを「白老に出来る象徴空間〜尊厳ある慰霊施設と称する馬鹿げた施設」に集約させるわけには絶対にいきません。

 この約1600体の尊厳を、人間の皮をかぶった獣のようなDNA研究学者達のマスターベーションの為の研究材料にさせてはなりません。アイヌの人権を無視した研究は、絶対に許されないものです。

 木村さんは、この抱負に基づく今年の粗々の行動計画を策定済だ。今年は複数の手段を連携させながら進めていくとのこと。

 この行動計画の第一弾は実施済だ。本日、日本政府(内閣官房副長官補)に届いている木村さんからの文書である。

 新年抱負(FMピパウシ1月草稿)にも示されているように、木村さんは、日本政府(内閣官房副長官補、アイヌ政策推進室)を相手に【アイヌ遺骨の正当な権利を有する遺族・コタンの同意・承諾なしに、遺骨のDNA研究等を行わせない戦い】を強力に進めていく。

 この戦いは、日本政府側には不利な戦いになるだろう。なぜなら木村さん(アイヌ側)は正義で、日本政府側は不正義だからだ。一言でいえば、日本政府には【アイヌの人権を無視して、アイヌ遺骨のDNA研究を進める大義名分・根拠がない】からだ。

 それでは、【Kimura Project代表‣木村二三夫の内閣官房副長官補あて文書】を公開する。*ブログ掲載にあたり、太字・下線を加えた部分があります。

                                        Kimura Project19001
                                        平成31年1月17日

 内閣官房副長官補 様

                           北海道沙流郡平取町貫気別〇〇−〇〇
                           Kimura Project代表
                           木 村 二 三 夫

    「在札幌ロシア連邦総領事館あての書簡」及び「大学の保管するアイヌ遺骨等の
    出土地域への返還手続に関するガイドライン」について

拝啓 行政文書開示請求以外では2度目のお便りとなります。
  昨年12月5日付けで「在札幌ロシア連邦総領事館あての書簡」に係る文書を差し上げました木村二三夫と申します。今回は下記のとおり2つの事柄でお便り申し上げました。

                            記

1 「在札幌ロシア連邦総領事館あての書簡」関係
 先の文書で、私は、「歴史事実を踏まえると、日本・ロシア両政府に【北方領土の先住者はアイヌである】ことを強く認識させ、アイヌを交えての交渉こそが歴史の真実を政治の正義に結びつける唯一の方法だと考えている」ことをお知らせしたところです。

 その後、昨年12月19日の北海道新聞の記事『アイヌ民族は「ロシアの先住民族」、プーチン大統領が認定方針』によれば、「ロシアのプーチン大統領は、クリール諸島(北方領土を含む千島列島)などに住んでいたアイヌ民族をロシアの先住民族に認定する考えを示した。11日にモスクワで開かれた人権評議会で参加者から提案があり、プーチン氏は「同意する。正しいことだ」と述べた。・・・」とのこと。

 我が同胞(アイヌ)が、隣国ロシア国においても先住民族に認定されることは嬉しい限りであり、私は、日本とロシアの両国に跨り居住するアイヌ民族の一人として、積極的に在札幌ロシア連邦総領事(館)との交流を進めていく所存です。

 私は、在札幌ロシア連邦総領事館との協議に当たり、日本政府のアイヌ(民族)に対する対応の状況を説明することになります。私は昨日(1月16日)、当該貴兄あて文書に係る行政文書開示請求を行いました。日本国民である私(アイヌ)が送付した文書に対して日本政府が法に基づく受理行為を適切に行っているかを問うものです。

 その回答文書については、我国の法治国家としての成熟度を示す資料として使用します。私は日本国籍のアイヌの一人として、貴兄に対して国益を損ねることのない対応を行いますよう要請します。

2 「大学の保管するアイヌ遺骨等の出土地域への返還手続に関するガイドライン」関係

(1) 当該ガイドラインの最後の部分は、【また、慰霊施設においては、アイヌ遺骨等を用いた調査・研究は行わないものとする。】と記述されております。
 この文章を、語句の意味どおりに読んだ場合、【慰霊施設の外においては、アイヌ遺骨等を用いた調査・研究を行うことができる。】との意味になると存じますが、この解釈でよろしいでしょうか。

(2) 当該ガイドラインにおいては、平成26年6月13日に閣議決定され、平成29年6月27日に一部変更された閣議決定『アイヌ文化の復興等を促進するための「民族共生の象徴となる空間の整備及び管理運営に関する基本方針について 』に記述されている【(象徴空間において)管理する遺骨等を用いた調査・研究を行わないものとする。】が記述されておりません。
 このことは、【象徴空間に集約したアイヌ遺骨等を用いた調査・研究を行わない旨】を定めた閣議決定を放棄するとの意味になると存じますが、この解釈でよろしいでしょうか。

(3) 提出期限
  平成31年2月18日(月)必着

(4) 提出先
  北海道沙流郡平取町貫気別〇〇−〇〇
  木 村 二 三 夫

(5) 留意事項
  期限までの回答が到着しなかった場合は、当方の解釈にご同意いただいたものとしてお取扱いさせていただきますので了承ください。
  具体的には、当方の活動において、当該課題についての当方の(1)及び(2)の解釈は、日本政府の確認を得た解釈として、関係ブログで周知を行うとともに使用させていただきます。

3 最後に
 貴兄に置かれましては、今後とも【先住民族(アイヌ)の同意・承諾なしに略奪した先住民族(アイヌ)遺骨の返還】という国際社会の流れに沿った活動を積極的に進められますことを期待申し上げます。

                                                    敬具

行政文書開示請求書.PDFファイル>
 sj190116.pdf
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2019/1/16

もう一つの日本文化(FMピパウシ/木村二三夫の言いたい放題 1月草稿)  文化・芸術
 木村さんから許可が出たので、「FMピパウシ 木村二三夫の言いたい放題 1月草稿」をご紹介する。
 *草稿ですので、実際に放送されたものとは、若干の違いがあります。

■FMピパウシ 1月分草稿

「リスナーの皆さん 明けましておめでとうございます。
昨年、平成30年、北海道では、震度7という北海道胆振東部地震が発生し、目を覆うような光景がテレビなどから映し出されていました。

 死者41人、負傷者749人という甚大なる被害、多くの命が奪われてしまいました。今もあの時の惨状が記憶から消えません。改めて、心から犠牲者の冥福を祈りたいと思います。

 FMピパウシ・リスナーの皆さん イランカラプテー。
 木村二三夫の言いたい放題の時間です。

 2018年、昨年もまた胸糞の悪い事がありました。
 それは南青山児童相談所の建設についての問題が取りただされました。賛否アンケート調査が行われましたが、結果は賛成80%、反対20%となりました。

 私はこの建設反対の20%には驚きでした。この中には、この街・地域は金持ちだけが住むに相応しい場所だと言わんばかりの驕り高ぶった醜い意見もありました。

 1・2年前にも、東京の何処かで、子供の声が騒々しいと、幼稚園・保育園 建設反対と、ジジイ、ババア達の声が上がりました。私は、一体日本人はどうなっているんだと怒りを抑えきれないでいたのですが、またしてもです。これが日本人の本質なのでしょうか。

 弱者、マイノリティーに対しての思いやり優しさが欠如している、この人間の皮をかぶっていながら自分勝手な者たちがこそが、そういった場所・地域に住むことが相応しくないのではないでしょうか。

 そんなに、その街・地域が煩わしいとか、子供の声が騒々しいというヤカラは、こぞって尖閣諸島にでも移り住んでもらいたいものです。島名は、尖閣諸島から「人でなし島」に名称変更することが相応しいかとも思いますが…。

 少しきつかったでしょうか。私は、それだけ日本人の心が病んでいることを言いたかったのです。

 さて、リスナーの皆さんに少し良い報告があります。私はこれまで何度も、ウオッセカムイ(吠える神/エゾオオカミ)のように「アイヌ遺骨問題」で吠えてきましたが、やっと昨年の暮れも迫ってきた12月26日、遺骨返還に動きがありました。

 内閣府から「大学が保管するアイヌ遺骨の地域返還のガイドライン」が公表されてHPにアップされるとの連絡がありました。早速、ネット環境にある友人からファックスをもらい確認しましたが、内容は「問題だらけ」のものでした。

 相も変わらず、国自身の加害者としての意識がなく、物事の道理をカン違いしているとしか思えないような、上から目線の文面が並んでいました。

 まず、【返還】とは「元の所、持ち主に返す」という意味です。【返還する】ということは、「元々はアイヌの所にあったもの」ということなのでしょう。

 では、なぜ、「アイヌの所にあった【アイヌ遺骨】が、現在、大学が保管しているのか?」、この経緯については一切説明がありません。

 言うまでもなく、大学にあるアイヌ遺骨は、「過去において、旧帝国大学(国立大学)の教授等が違法・不当に発掘・収奪した」ものです。

 その事実に一言も触れず、ただ、返還手続きのみが書かれています。さらには、アイヌからの返還申請に対し、国が「確実な慰霊等が可能であるか認めれられるものに限る」などの確認(審査)を行うというのです。

 こんなにもアイヌ・先住民族をバカにした、【アイヌ遺骨返還というガイドラインの目的・意義】を冒とくするものはあるでしょうか。

 そういった問題はたくさんありますが、ともかく地域返還が現実味をおびてきました。
 これは、小川隆吉さんをはじめ、多くのアイヌの皆さんが長年の国との戦いの結果、打ち立ててくれた道標であり、また、国との戦いを後押ししてくれた全国のシサム、皆様の声があったればこそと感謝しています。

 大学などで、長いこと、彷徨い続けていた同胞、エカシ、フチ達の遺骨(魂)を、今年、やっと、やっと故郷、平取へ帰還させ、今度こそ永遠の眠りに着かせることが出来そうです。

 しかし、「アイヌ遺骨問題」は、これで終わりではありません。これは僅かな前進の第一歩です。私は今、「これでやっとスタートラインに立てた」という思いです。「アイヌ遺骨問題」は、平取出身の遺骨だけの問題ではありません。

 他の地域からの遺骨、現在、今、この瞬間も彷徨い続けている他の同胞達の遺骨、魂、尊厳が約1600体。これを「白老に出来る象徴空間〜尊厳ある慰霊施設と称する馬鹿げた施設」に集約させるわけには絶対にいきません。

 この約1600体の尊厳を、人間の皮をかぶった獣のようなDNA研究学者達のマスターベーションの為の研究材料にさせてはなりません。アイヌの人権を無視した研究は、絶対に許されないものです。

 今後とも、アイヌに関連する問題は無論のこと、世の不正義と思える出来事を取り上げていくためには、リスナーの皆さんの大きな声、良識の力が必要です。一緒に不正をただしていきましょう。

 木村二三夫の言いたい放題の時間でした。イヤイヤイケレ。」
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